暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
現実世界
第151話 追憶のアインクラッド・シリカ編
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てが終わってしまったケイタは、本当は自らも命を絶とうとしていた。……友を突然失ったのだから。だが、それを止め、支え続けたのがサチだった。

「笑って生きよう。皆の分も、皆と笑いながら……」
「そうだな。……ありがとな、キリト、リュウキ」

 キリトを罵ってしまった事はある。だが、サチからあの時の事は全て聞いているんだ。原因についても、そして……キリトは最後の最後まで皆を助けようとしてくれた事を。リュウキも助けてくれた事を。3人は、確かに助からなかったけれど、想いを背負って生きる事はできる。
 ……あの2人のおかげで出来たんだ。

「……これからはちゃんとオレが支えるよ。……支えてもらっていたからな」
「うんっ……」

 サチはケイタの肩に頭を預けた。あの時、助かってなければ、リュウキの言葉がなければ、今は無いだろう。

 だからこそ、何度でも言う。


『ありがとう。2人とも』


 恩人である2人に、何度でも……。




 そして、リュウキ達はと言うと。

「わ、私もリュウキさんとの思い出っ! ありますよっ! リュウキさんから、指輪もいただきましたしっ!」

 何やら自慢大会になってしまっていた。リュウキと、沢山の思い出持ってる!と言う。傍から聞いたら、『それが?』って思うだろうけれど、相手が相手だ。リュウキはあの世界では、色々と人気があったから。

「ふ〜ん、あ〜たしなんか、住み込みで働かせたのよ〜? ひとつ屋根の下で!時間を考えたら、レイにも負けないかもね〜♪」

 それは、リズだって負けてない。リュウキがリズの武具店に住み込み〜と言うのは嘘が入っているが、それこそリュウキがいた時間を考えたら強ち外れでもない。

「む、む〜〜!! わ、私なんか……あぅ……///」

 力いっぱい言いたくなったけれど……、ちょっぴり正気に戻ってきた様だ。そして、だんだん過去の思い出話に派生していった。

「まずは! 私のエピソードをお話しますっ! どれだけ、リュウキさんが素敵か……」
「そ、それは、言われなくたって知ってるよっ! ……りゅーき君だもん」

 レイナは何処となく複雑だが……、あの世界での、思い出話が始まったのだった。









〜追憶のアインクラッド 第50層・アルケード〜



 それは、あの世界がまだクリアされてなく、まだ多くの人々が囚われていた時。

 リュウキは、アルケードのエギルの店を訪れていた。

 売買交渉をする為、と言う事もある。……エギルの儲けが何に使われているか、それは一般には知られていない。だけど、リュウキは知っていた。中堅プレイヤー達の育成。死亡率を少しでも下げようとしているのだ。攻略組によるゲームクリアも
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