暁 〜小説投稿サイト〜
流転の防人
第3章「共闘」
[5/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
に視線を向け、その後に視線をドラゴンと戦うパラメイル第一中隊へと向けた。
(……ゾーラ隊長やこの人みたいになりたい、いや、なってみせる、その為にも絶対にこの戦いを生き残るんだ、そしてこれからもココと一緒に飛んで行こう)
「ココ、アンジュ、絶対に生きて帰ろう」
「……うん!」
ミランダは静かに決意の言葉をココとアンジュに告げ、アンジュはココが嬉しそうに応じるのを聞きながら上空のスーパーX3に視線を向けた。
(……この方々は今の状況がどういう状況か分からない筈なのに一部の方の名前しか知らない筈の私達を、一度ならず二度までも助けて下さった、それに比べて私は、一体何をしているのでしょうか)
アンジュはスーパーX3を見上げながら唇を噛み締め、一方のスーパーX3では藤田が面白そうに笑いながら長曽我部に声をかけていた。
「自ら範を示した後に静かに訓辞を告げる、流石ですね、長曽我部二佐(さん)
「ええ、流石でしたよ長曽我部教官殿」
「……よしてくれ、教官なんて柄じゃ無い」
藤田に続いて永倉からも声をかけられた長曽我部は苦笑とともに答えると、照れ臭そうに鼻の頭をかきながら言葉を続けた。
「……何とも色気の無い会話だったがこればっかりは性分だからな、さて、それはさておき、状況はどうなっている永倉?」
「敵対勢力の組織的抗戦能力は既に崩壊しています、小型ドラゴンはほぼくち……今、完全に駆逐しました、後は大型ドラゴンのみですね」
長曽我部の言葉を受けた永倉は表情を引き締めるとパラメイル第一中隊とドラゴンの戦闘状況を告げ、それを受けた長曽我部は小さく頷きながら呟いた。
「……どうやらケリが着きそうだな」
長曽我部がそう呟いた刹那、残された大型ドラゴンの後方にドラゴン出現を示す揺らぎが発生し、それを確認した永倉は表情を鋭くさせながら報告を行った。
長曽我部二佐(さん)ドラゴン出現の前兆と思われまる現象が発生しました!!」
「……確認したっ、引き続き監視を続行しろ、永倉!」
永倉の報告を受けた長曽我部は鋭くそれに応じ、その後に鋭い表情で指揮官用モニターで現象を見詰めた。
(……このタイミングから考えてこの襲撃は恐らくは増援、最初のドラゴンの登場の仕方から考えても、ドラゴンの襲撃は偶発的な襲撃では無く、意図的な襲撃……)
長曽我部がそう胸中で呟いていると、揺らぎから新たなドラゴンの集団が出現し、それを確認した永倉は鋭い口調で報告を行った。
長曽我部二佐(さん)新たなドラゴンの出現を確認しました規模は最初に出現した集団とほぼ同じです!!」
(パラメイル第一中隊は一連の戦闘でかなり弾薬を消費している筈、増援が間に合えばいいが、間に合わないとしたら押し切られる可能性がある、我々
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ