『Plankton』
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夜明けの海は美しく、眩し過ぎたから思わず手を翳した。
自らを孤独に追いやって心の奥底を傷めた。
此の汚い躰に刻まれた汚い傷跡は一生消えない。
破滅へと向かう此の夜。
すべてを悔やむ最期に...
此の景色を一生忘れない。
深く深い闇を抱えた君達みんなと、奈落の底から一緒に這い上がった日。
高く高い壁で目の前を塞がれても、君達みんなと、一緒によじ登った日。
此の向こう側の景色を一緒に眺めて行けると信じた君達。
現実から目を背けずに受け止めようとできたのは君達が居たから。
君達の居る現実を失った僕は独り足掻いてる。
逃げ切ることも出来ぬまま宙ぶらりん。
此の海を浮遊しては漂うプランクトンと同じ僕に、生きる意味は無い。
そう嘆く姿は滑稽でしかない...
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