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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
第二十五話 父親
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アリシアとフェイトはまだ自分達の父親がまだ生きていたという事実に。

全は、ありえない事に。

(バカな……一度俺は彼と会っている……あの人はこんな性格ではなかった、それに……)

「そ、そんなの……嘘、だよね?貴方が?お父さん?」

「嘘じゃないさ。事実だよ、僕の名前はアリット・テスタロッサ。正真正銘、君たちの父親さ」

「な、なんでこんな事っ!?」

「なんで、か……研究者としてはね。一度始めた研究は完成させるまで退けないんだよ、それが研究者の性。だから……プロジェクトFの完成を目指しているのさ」

アリットは腕を広げながらそう言う。

まるで、これは壮大な計画だと揶揄しているようだった。

「完成させるには色々と犠牲にしなきゃいけなかった……プレシアと縁を切ったのもその一つさ。彼女は最終的に研究を頓挫させたけど、僕が引き継いで彼女の分まで完成させてあげるのが今の目標かな?」

「……………………」

「だ、だからってこんな事していいわけない!」

るいは慌てて反論するが

「これはこれからの未来に必要な研究なのさ。それにこんな事していいわけないって……それじゃ君はフェイトの存在を否定するんだね?」

「えっ?」

「フェイトはプロジェクトFの成功体だよ?プロジェクトFを否定するって事はフェイトの存在も否定するって事さ」

「そ、それは……」

るいも何も言えなくなってしまう。

「さあ、二人とも。未来の為にも、僕ら家族の為にも僕の手を取ってくれ」

「と、父さん……」

「お父さん……」

二人は恐る恐るといった感じでアリットの手を……取れなかった。

「「え??」」

「取る必要はない」

二人の手を止めたのは全だった。

全はすぐさま動いて二人の手を止めたのだ。

そして全は右足を軸にして後ろ回し蹴りをアリットに喰らわせる。

「ぐっ!?何するんだい、僕と娘との交流を邪魔するなんて……」

全に吹っ飛ばされたアリットはそう言ってもう一度手を伸ばそうとするが

「そんな汚らわしい手で、二人に触れるな!!」

全は吼える。

「なあ、そろそろ下手な芝居は止めてさっさと本題に入らないか?ほしいんだろ、プロジェクトFの成功体であるフェイトとそのオリジナルであるアリシアが」

「一体何を」

「もうお芝居は止めにしようって言っただろ?アリット……いや、()()()・カルヴァドス」

「っ……いきなり何を……?」

スバル・カルヴァドス。全は確かにアリットの事をそう呼んだ。

「スバル・カルヴァドス。アリット・カルヴァドス、現アリット・テスタロッサの弟であり同じく研究者。兄の後を追うように研究
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