暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
現実世界
第149話 毎日が勉強
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「竜崎 隼人です。……ただいま、ただいまっ」

 そして、2人の距離が再びゼロになった。

 そして、互いの唇が触れ合う。……初めは軽く、……そして、互いの温もりを感じられた後、強く求める様に強く、永く。……会えなかった時間の分を取り戻すかの様に……。


 仮想世界と現実世界。


 そこにどれだけの差があるのだろうか。だが、これだけは言える。どんな世界でも、魂は存在する。魂は、仮想世界で旅をして、そしてこの現実世界へ。

 誰かを求める想いを魂に纏わせる。それは、今生から、次の生へだとしても、でも変わらないだろう。

 想いは途切れる事は無い、そう強く信じる事が出来た瞬間だった。

 これで、約束は半分果たす事が出来た。まだ、もう半分の約束がある。

 彼と彼女、そして自分たち。


 4人で、再び出会えた時、全てが終わり、そして始まる。


 ……だけど、今はまだ。

 玲奈は隼人を、明日奈は和人を。互いの想い人との再会を、その胸に感じていたい。


 隼人達を見守っていた、あの世界の女剣士、魔法使い、妹、そして……あの日の彼女。


 ニコリと笑い、そして空高くへと飛んでいった。その先には、自分達の姿も見えた。4人は其々 この世界の星空へと昇っていった。自分達を見届けた後、新たな世界へと旅立つように 昇っていったのだった。

















〜学校〜



 授業終了のチャイムが鳴り響く。

「それでは、今日はここまでです。課題ファイル25と26を転送するので来週までにアップロードしておくこと。良いですね?」

 それは、午前中の授業の終わりを告げるチャイムと教師の言葉だった。大型のパネルも似たの電源を落とし、職員室へと戻っていった。授業がおわった後と言う空間は、やはりどんな時代でも、僅かながらに弛緩するものである。

 机に座っていた男は課題ファイルの25と26転送されているのを確認し、その内容を把握。素早く指を動かしていた。……早速、取り掛かっているのだろう。

 その姿を苦笑いしながら見つめる男もいる。『相変わらず早いなぁ』 と思ってしまうのだろう。

 そんな中で、恒例なのだが。

「なぁ、隼人 課題、教えてくれよ。ちょっと、前の難解過ぎだったし、めっちゃ時間がかかったんだ」
「あ、俺も俺もっ!!」

 比較的、同じ顔ぶれの男子達が、課題をあわよくば楽をする、盗み見しようとしていた。それを判っていた様に、ワンクリックで課題のページを消去する。

「課題と言うのは、自分の力でやってこそだろ?」
「う゛……、で、でもよぉ…… 難しいしぃ……」
「そうなんだよなぁ……」
「頑張ってみろっ
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