暁 〜小説投稿サイト〜
Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#25 作戦名 骸狩り
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言うと、ティアは顔を背けた。彼女にも、思う所はあるのだ。
「私だって 好きで戦ってるわけじゃない……」
ティアは、悲しそうな表情をさせながら、そう呟いていた。
「………」
その姿にルークは、それ以上は、ティアに何も言えずにいた。
「……で? 結局戦うんですね? ルーク。 戦うのであれば、貴方も戦力に数えますよ?」
「ルーク………」
「おう! お、俺も! 戦う!」
ルークはどうやら、覚悟を決めた様だ。先ほどとは目の色が変わっていた。
「結構。現在このタルタロスには140名ほどの兵が乗船していますが、助けは期待できないと考えてください。 今の我々に出来る事は1つ。 ……イオン様を奪還し
タルタロス
(
ここ
)
から逃げる!」
ジェイドが、これからの事を皆に伝えると、牢屋の入り口付近まで歩いていった。
「でもどうやって……?」
ルークはジェイドに聞いていた。
「非常事態は想定済みですよ」
そう言うと、ジェイドは、床の一部を蹴り上げ中から伝声管を取り出した。
「……こう言う時の為の伝声管です」
恐らくこの戦艦の至る所に伸びているのだろう。 ジェイドは伝声管に向かって叫ぶ。
「
死霊使い
(
ネクロマンサー
)
の名によって命じる! 作戦名《骸狩り》始動せよ!!」
ジェイドの言葉と連動したかの様に、タルタロスが大きく揺れた。ここからが、作戦の始まりだったのだ。
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