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Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#25 作戦名 骸狩り
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考え込んでいたルークが急に叫んでいた。
「ま……、まてよ!!」
「どうしたの? ルーク?」
「そんなことしたらまた戦いになるぞ!?」
ルークが考えていた事はそれだった。 ルークの脳裏に鮮明に浮かぶのは あの時の事だ。人を刺した時の事。
「………? それが?」
ティアは、ルークに普通に返していた。
「また人を殺しちまうかもしれないっつってんだよ!!」
ルークは、先ほどの戦いで奪ってしまった命の事、それがどうしても、浮かんでしまうのだ。何度拒んでも、否定しても 頭の中で、自動再生を繰り返しているかの様に。
「……それも仕方ないわ。殺らなきゃ殺られるんだもの。」
ティアは再び、普通に返していた。ルークの意見に全く耳を貸さなかった。
「な……!? 何言ってんだよ!? お前、人の命をなんだと思って……」
ルークが、最後まで言い切る前に、ティアとアルが近付いていた。そして、アルが口を開く。
「ルークの気持ちは俺は痛いほど判る、つもりだよ。ジェイドが刺した相手だって元は俺の譜術からなんだから。……それが例え間接的にだとしても」
アルがそう言うと、ルークも少し黙った。あの時、アルが、マルクト軍の兵士を必死に助けようとした姿を見ているから、と言う理由もあるだろう。
「前に、オレが言った事……覚えているかな? 俺は、戦争が起こるなんて嫌なんだ。 街を……救えなくなる。でも それは人殺しを助長しているわけじゃない。 話し合いで決着がつくのならそれが一番だよ。 ……だけど、それぞれの信念を持って戦っている以上、それも無理なんだよな。 ……だから、今を精一杯戦う、って オレは決めたんだ、オレは、戦える力を持ってるのに 使わないなんて意味ないから」
アルの言葉を黙って訊いていたルークだけど、やはり、納得は出来なかった様だった。
「お……お前は……、直接殺してないから、そんな事が言えるんだ! オレ、オレは……っ」
ルークは、あの時自分自身の手で、自分自身の剣で、相手を殺してしまった事を言っていた。手に残る感触はいつまでたっても拭えない。それは、無理も無い事だろう。
アル自身も、実際にそうなってしまえば、誰かの命を奪ってしまったら、自分がどうなるか判らない、そう思っているから。
そして、2人の事を、見かねたティアが一歩前へ出た。
「ルーク! 今私たちが何もしなければ戦争が始まる そうしたら数え切れないくらいの人が死ぬ。それぐらいは分かるでしょう? そしてアルはそれが嫌だから、持てる力を使おうと前を向いている、そして此処は戦場 戦場に正義も悪も無い 生か死かそれだけよ」
更に、もう一歩近付き、続けた。
「普通に暮らしていても魔物や盗賊に襲われる
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