暁 〜小説投稿サイト〜
Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#25 作戦名 骸狩り
[4/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
訊こえてくる。

(……あぁ、いつもの夢か。 オレ……、どうしたんだっけ……? そう、だ 何か凄く怖い思いをしたんだったんだ。 ……もう、目覚めたくない……)

ルークは、今夢を見ている事、それを理解していても、目を覚ます事を拒否し続けていた。だけど、その間にも、再び声が響いてくる。

(我が声に答えよ! ルーク!)

 まるで、目を覚ませ。と言ってきているかの様に、声が頭の中に響く。ユーリは、無我夢中で耳を塞ぎ続けた。

(嫌だ……、このまま……、このままで……っ)

 
 そして、ルークの意識が再び途絶えたのだった。






〜戦艦タルタロス〜




「ルーク!!」

 ティアが心配そうにルークの顔を覗き込んでいた。そして、ルークが目を覚ましたのだ。

「はぁ、良かったよ。ルーク、魘されてたし、治癒かけても、中々効果がなさそうだったから」

 アルも、ルークが目を覚ましてくれた事に、心底ホッとしていた様だ。このまま、目を覚まさなかったら、と思わなかったと言えば嘘になってしまうから。

「ココ……は?」
「タルタロスの船室ですよ。……と言うより牢屋、ですね。我々は神託の盾(オラクル)騎士団の大詠師派に捕まったんですよ」

 現在の状況を訊いて、ルークは暫く考え込んでいた。

 そして、一通りジェイドが説明したところで本題へと入った。

「さて、ルークも目覚めたとこですし、そろそろこんなところは脱出してイオン様を助けに行きますか」

 そう、ジェイドは告げた。
 正直を言えば、脱出する事ができるのなら、最初に教えて欲しかった、とアルは思っていた。そして、どうやって? とも同時に。開ける方法が中々思い浮かばない。ぱっと考えた所、派手に暴れて、等は思いついたが、この戦艦の牢獄だ。頑丈の作りだろう。そして、何より、一発で包囲されそうだから。

「この牢屋どうやって開けるんですか? ここの牢屋を突破するのは難しそうだし。それにイオン様の居場所も……」

 ティアもアルと同じ考えだった様だ。

「このタルタロスは私の戦艦(ふね)ですよ? ご心配なく」
「と言うか……もうちょっと早くに言って欲しかったけどね」

 アルは、苦笑いをしつつ、さっき思っていた事を口に出していた。

「はっはっはー! まだ全員目覚めていなかったですからねぇ」

 ジェイドは、そう言って笑っていた。

「先ほど彼らの会話を漏れ聞きましたがイオン様はタルタロスへ連れ戻されるようです」
「そっか……、いちいち歩いていくよりはこっちの方が遥かに効率がいいから……」
「ええ、そう言うことでしょう。ですからその時にイオン様を救出しましょう」

 ジェイドがそう言った途端、
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ