【ソードアート・オンライン】編
093 彼らから見た主人公
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罪しよう。……君は知っているかもしれないが、私の名は茅場 晶彦。君に倣って自分を語るならばしがない学者>氛氓ニ云ったところか」
(……こんなに笑ったのはいつ振りか…。……いや、これは使える≠ゥもしれないな…)
私が今デザインしているとあるゲーム≠ノ実装しようとしている体術系のデータ収集は、まだ芳しく無かったはずである。……そう意味では彼に出会えたのは僥倖だったかもしれない。
(さて、どう提案したものか…)
彼のどことなく取っ掛かり易い態度で忘れかけるが、彼はまだ中学生。……その頼み≠するにしても彼は中学生。対価として賃金を渡すのは拙い。……彼を上手に雇う方法──そして彼への提案の仕方について思案するのだった。
SIDE END
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
SIDE 升田 和人
「これ≠チ…、貴方のお兄さんに渡して下さい!」
(……今度は<сXか…。……去らば、ヤスの初恋…)
中1の夏休み手前。1つ上の上級生に呼び出され校舎裏に付いていけば、いきなり俺に向かって頭を垂れるとの同時に差し出された両の手には何やらファンシーな装飾が施された──俗に云うラブレターらしき手紙。
……ちなみにヤス≠ニは小学校からの俺の趣味──機械弄り≠ツながりの友達で、この目の前の上級生に一目惚れをしたと聞いている。実際、他の男子生徒からも、お高く℃~まってない感じ──所謂高嶺の花♀エが無いのか、隠れた人気が有る。……もちろん、俺の目から見ても可愛らしい≠ニ云える。
閑話休題。
彼女は「絶対にお兄さんに渡して下さいね?」と念を押すと、ぴゅー、と走っていってしまった。……今のやり取りを見ていたら判るかもしれないが、俺の兄──升田 真人はモテる。
容姿は父方のイギリスの血の先祖返りらしく、俺や従妹の直葉とは違った──見事な茶髪。切れ目にがっしりとした無駄の無い筋肉が付いた体躯──つまるところのTHE・強面≠セが、充分に──身内贔屓無しでイケメン≠ニ表せる。
勉学は、真人兄ぃと同じクラスの兄弟を持つ知り合いの話では、テスト順位でこそ上位グループよりやや下≠轤オいが、先生が授業で間違えたりすると、それ──間違いをそれと無く伝えるのは、真人兄ぃが一番最初らしい。……とどのつまり、恐らくだがテストでは手を抜いている。
運動は明らかに手を抜いている。これは確信している。なぜなら、あの>氛氈癈V才量子物理学者≫である茅場 晶彦を以てして現代に甦った武人≠ニ云われているのだ。……それが50メートル走
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