暁 〜小説投稿サイト〜
逆さの砂時計
始まりと終わりの地
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われても、私達には結構な難題だと思うのだけど。苦笑いしか出て来ない。
 「世界なんぞ知らん。邪魔すんならぶっ壊す」
 「……まぁ、そうですよね」
 立ち上がり、服に付いた砂を払う。
 さぁ、これからどうしましょうかね。アリアの情報は少しずつ集まってますが、手掛かりには弱い物ばかり。ルグレットさんの件を考えても、行く先は村だけでは足りないようですし。
 ただ……
 「あ、そうだ。ベゼドラにお願いがあるのですが」
 「あ?」
 にこっと笑って告げた内容に、ベゼドラは少しだけ驚いて。それから、とてもうんざりした顔を返してくれました。
 それでも了承したのは、私に付き合う手間が省けるから……でしょうかね。
 「各地を巡っていて気付いたんですが、とりあえず、居住規模に拘らず古い教会を探してみませんか? 貴方もそうでしたが、ルグレットさんも他の悪魔も教会に封印されてましたし……可能性ですが、また別の悪魔が目覚めているかも知れません。其処にアリアが現れるかも」
 「あー……んじゃ、それで」
 歌も宝石も本も、アリアと結び付くには早かった。
 他に良案が出て来ない以上、これが現在の最善策かな。
 「行きましょう」
 アリアが何かに拘った地。
 いずれまた此処へ来るかも知れないと思いながら、私達は廃墟を後にした。


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