けねもこの救出。
[4/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
と分かっていてもまだもがこうとしている。だが、そうしている間にも、合体技の準備は終わったようで。
「そんじゃ」
魔理沙の声のあと、
「消えなさい」
冷酷な目を向けて、霊夢が言い放ち、
「「幻砲『魔光乱舞』!!!」
二人同時にスペル名を叫ぶ。そして霊夢は霊符『夢想封印・散』と夢符『退魔符乱舞』を、魔理沙は恋符『ノンディレクショナルレーザー』と恋符『マスタースパーク』を同時に放つ。そしてそれが一つになり、凶悪なレーザーになってハクタク慧音に襲い掛かった。
「ふぅ、終わりね」
「お疲れさん」
「あとは零に任せておけば問題ないでしょ。ところで咲夜は?」
「あぁ、妹紅と慧音が戦っているのを見つけたから、そっちを任せた」
「じゃあ、そっちのほうに加勢しましょうか」
「あぁ。ぜろは多分一人で大丈夫だろ」
そして2人は妹紅の行った場所へと向かった。
「さて、慧音を返してもらおうか!!」
「なにを言っているのかわからないな妹紅。私が慧音だよ」
「今さらふざけたことを言うな!! それに私が知ってる慧音は、私に対してそんな冷たい目なんか見せない!」
妹紅は吼えた。目の前の、自分の信じている者の偽物を相手に。
「ほぉ、そうなのか。じゃあ、お前の名を気安く呼ぶのは、よろしくなかったか」
そう言いながら、慧音のマガイモノはスペルを唱える。
「嘘像『ダウト・オブジェクト』!!」
「!?」
だがそれは、慧音のスペルではなかった。慧音のマガイモノが、一瞬にして6体に分離したのだ。そしてそいつらは、妹紅の周りをおおい囲った。
「ぶ、分離しやがった!? てか、それお前のスペルじゃないだろ慧音!! 零の言っていたことは本当だったのか!!」
「ふふふふふ……。さぁ、我が『ダウト・オブジェクト』、今のお前に破ることができるなら、破って見せろ! 妹紅!!」
「ぐっ……、めんどくせぇ!! 一気にまとめてぶっ潰せばいいだけの話だ!!」
そう叫ぶと妹紅は、スペルカードを構え、それを唱えた。
「時効『月のいさはかの呪い』!! まとめてくたばれ!!」
そして、妹紅はスペルを一気に放ち、周りにいる慧音たちをまとめて薙ぎ払った。見ると、慧音のマガイモノの姿さえもまったくなくなっていた。
「やっ、たか?」
妹紅がつぶやいた瞬間。
「ふふふ……。甘い、甘いぞ妹紅!!」
「んなっ!?」
どこかから慧音のマガイモノの声が聞こえた。妹紅はあたりを見回すが、あたりには何も見当たらず、人すらも見当たらなかった。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ