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東方大冒録
けねもこの救出。
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く褒めてやったというのに」
「アンタを倒せてから褒めてほしいわね」
「違いないな。旧史『旧秘境史 -オールドヒストリー-』!!」
「またそれ!? もう飽きたわよ!」

ハクタク慧音のマガイモノは、先ほどから『旧秘境史 -オールドヒストリー-』しか使ってこない。霊夢はそれを、『貴様なぞこれだけで十分だ』と言っているように思えて、正直いらだちしか感じていなかった。そこまで、私たち本物をなめているのか。そんなにもなめられているのか。考えているうちに、イライラがどんどんたまっていく。しかし、そんな中でも、しっかりと冷静に弾幕を回避しながら、確実にマガイモノに弾幕を打ち込む。しかし、そこに拍車をかけるかの如く、ハクタク慧音のマガイモノが煽ってきた。

「どうした? その程度か? やはり我々は、博麗の巫女を超えるだけの力を持っているということだな。しょせん我々には、勝つことは出来んよ。諦めろ」
「……、はぁ?」

ぷっつん。

その言葉を聞いた霊夢は、ブチ切れてしまった。そして、そこにタイミングよく、

「霊夢! 加勢させてもらうぜ!」

魔理沙が来てくれた。霊夢は無表情で魔理沙を見るなり、魔理沙に言った。

「魔理沙。あれ(・・)、やるわよ」
「……、まさかあいつ、そんなに強いのか?」
「いいえ、そうじゃない。単純に私がキレただけ。あいつは塵にしないと私の気が済まない」
「……。あわれ、マガイモノよ」

魔理沙は、思わずつぶやいてしまった。まさか、霊夢をブチ切れさせてしまうとは。そして、まだ実戦で試したことがない、自分たちの合体技の実験台にさせられるとは。

「ふん、口だけはもう飽きた。さっさとかかってこい」

そのセリフに対し、魔理沙は、ハクタク慧音にさらっと伝える。

「ハクタク慧音! 悪いがお前たぶん何も感じずに終わると思うぞ!」
「なに? って、これは!!? う、動けない……!?」

ハクタク慧音のマガイモノが気が付いた時には、すでに身体中に御札が貼り付けられていて、どういうわけか全く動くことができない。

「それが解けるなら、アンタに勝つことはあきらめようと思ってたけど、解けないようで安心したわ。言っとくけど、それ、パワーバカな勇儀と、その他の力が尋常じゃない紫に試しても解けなかったから、たぶんアンタには解けないわよ」
「なんだと!?」
「そんな様子だったら、これから私たちがぶっ放す技は、避けられないだろうなぁ」
「ぐっ……!?」

魔理沙がのんきに言ったあと、霊夢は両手に多数の御札を構え、魔理沙はサブウェポンとミニ八卦炉にエネルギーを溜め始めた。

「アンタ、さっき言ってたこと、その状態で言えるかしら?」
「く、このぉ……!!」

ハクタク慧音のマガイモノは、無駄だ
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