けねもこの救出。
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なんだとさ」
「なんだよその対マガイモノ特化の能力、笑っちまうよ……」
妹紅は暗基の話を聞いて、思わず力のない笑いが出た。だがそれも一瞬だけで、妹紅はすぐに決意を持った眼をして、暗基に言った。
「じゃあ、零!! 私に霊力開放をしてくれ!! 自分の手で慧音を助けたい!!」
「お、おおぅ……」
「早く! 頼むよ!!」
「わ、わかったから、わかったから!! とりあえず離れろ近い!!」
「あ……、悪い悪い。とにかく頼むよ!」
「よし、背中を向けてくれ。開放する」
そして、暗基は妹紅に霊力開放を施した。
「せやぁっ!!」
「ふん!」
霊夢は慧音のマガイモノ相手にてこずっていた。暗基の霊力解放のお陰で、なんとか戦うことができているとは言っても、夢想封印を叩きつけてもマガイモノはあまり怯む様子が見られない。それほど、幻想郷の住人の攻撃は無効化してしまうのがマガイモノであるとでもいうのか。そう思いながら霊夢は暗基が来るのを待っていた。
「零!! まだなの!?」
「はいお待たせしましたよ、っと」
「私も戦うぞ!」
「全く、遅いわよ」
そこに、暗基と妹紅がようやく姿を現した。マガイモノは、暗基を見るなり興味を持ったように話しかけてきた。
「ほう、貴様が優理亜様の弟君か。ただ1人、我らに対抗する力を持つ者だそうだな」
「なりたくてなった訳じゃないけどな。本物を返してもらうぞ、慧音のマガイモノ!」
「やってみるがいいさ。はっ!!」
慧音のマガイモノが両手を合わせる。すると、慧音のマガイモノの両脇から、新たなマガイモノが召還された。
それは、満月の時以外はあり得ない、角を生やした、ハクタクの力を解放した状態の慧音と、妹紅のマガイモノだった。
「うわ!? 偽物が増えた!? しかも私のも!?」
「驚くことじゃない。さっきも言っただろう? マガイモノも優理亜の能力を受け継ぐってな」
「そういうことか……。だが、慧音をもとに戻すためだ。文句は言ってられないな!」
「そういうことだ。霊夢はハクタク状態のマガイモノ、妹紅は人間状態のマガイモノを頼む。行くぞ!!」
「わかったわ」
「ああ!」
そして、暗基たちはマガイモノたちとの戦闘を始めるため、それぞれ担当のマガイモノをおびきよせた。
「はっ!!」
「ふん、なかなかやるではないか」
「偽物なんかに褒められても、うれしくもなんともないわ!!」
ハクタク状態の慧音のマガイモノと戦っている霊夢は、マガイモノに褒められても何一つうれしくなかった。
「ひどいものだな、せっか
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