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KZM 詩&短編集
Honeyworks×SAO二次
東京サマーセッションfeat.頼翔 雪咲 清文 琥珀 理央 詩乃
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はこんなに近くにあるんだな……

――こんなに近くで、想い人と見られるなんて思わなかったなぁ……

二人とも……いつもと違って見える風景に、少し感傷的になる。

恋人同士の二人……その手は離れたままだ。

「……好きかもね」

「……好きかもね」

二人の口から一緒に飛び出た声。

「…………」

頼翔が花火を見ている雪咲に気づかれないように……自分の右手を、そっと雪咲の左手に触れさせる。

雪咲をチラッと見ながら……花火を見る。


雪咲は……いつの間にか触れていた頼翔の手に、少し戸惑い……頼翔の顔を見る。

花火を眺めているその横顔を見て……そして左手を頼翔の右手に絡める。


二人はそのまま花火を見上げる。

「また……花火大会、二人で見に来ような」

「うん」

「約束だ」

「約束ね」

頼翔の右手と雪咲の左手……二人の手が、確かに繋がれた。その重なりあった手たちは……約束の行使される日が……いつか必ず来ることを示しているかのように、固く繋がれていた。


今年の花火は……3組のカップルの将来を映し出すかのように、花束の形が浮き出たような気がした。















東京サマーセッションfeat.頼翔 雪咲 清文 琥珀 理央 詩乃……The End
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