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ウイングマン スキャンプラス編
■5話 脱出
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「美紅ちゃん、何やってんの!?」
桃子の声に我に返った。
健太に見られた今の自分の姿が下着よりもきわどいガ―ディングポイントの姿だ。
「美紅ちゃん、どうしたの? リーダーにそのカッコ見せてもいいの?」
美紅は恥ずかしくなって顔を赤くし、慌てて胸を隠し、穴から顔を引っ込めた。
「あ、あの……怪人だったら消した服を復元できたから……」
美紅は桃子の問いにボソッと答えた。
「えっ!?」
桃子は驚いた。
つまりはくるみの服も復元できるのだ。
桃子は慌てて穴から顔を出した。
「リーダー、ちょっと待って!」



2.
しかし、健太には桃子の声は届かなかった。
「うわああ、なんだコレはっ!?」
デスボールの中に閉じ込められたスキャンプラスは完全に動きを封じられた。
ウイングマンはヒートサーベルを手に構え、一気に振り下ろした。
「ヒートアタック!」
ウイングマンはデスボールごとスキャンプラスを真っ二つに切り裂いた。

「ああ、遅かった……」
桃子は膝をがくんと落とした。
服の復元の可能性はウイングマンの攻撃によって絶たれてしまったのだ。
デスボールの中で消滅してくスキャンプラスの姿を見ながら、桃子はまったくいいアイデアが浮かばなかった。
敵を倒したことを確認すると、健太は変身を解いて桃子の方に駆け寄った。
「ピンク! 美紅ちゃんとくるみちゃんは無事か?」
心配のあまり勢い余って健太は穴から廊下に出た。
「リーダー、ちょ、ちょっと待って!」
桃子は必死に隠そうとした。
しかし、健太の勢いは止められなかった。
「広野君、ちょ、ちょっと……」
慌てて美紅は自分の体を手で隠そうとしたが、隠しきれていなかった。
健太は目の前の光景に完全に固まってしまった。
ガ―ディングポイント姿の美紅にもだが、それよりもさらに強い刺激があった。
ポッドの中の全裸のくるみの姿に健太の目は釘づけだった。
当然、刺激が強すぎた。
「う〜ん……」
健太は鼻血を出して倒れてしまった。
やっぱり気絶だった。
「リーダーっ!」
「広野君っ!」
思わず桃子と健太が駆け寄った。
「広野く〜んっ! しっかり〜っ!」
美紅の効果は逆効果だった。

2人の呼びかけに一瞬戻りかけた意識が、美紅の姿を間近で見たせいで、また鼻血を吹き出したのだった。
「美紅ちゃんったら……」
桃子は少し呆れて美紅を見た。
「きゃっ!」
美紅は健太から離れて胸を隠した。
しかし、桃子からすると健太が気絶してくれたことは好都合と言えなくもなかった。
とりあえず服問題を考える時間がわずかでもできたのだ。

改めて、辺りを見渡すと服はもちろん布のようなものもまったくなかった。
窓がないのでカーテンすらないという状況だ。
「さて、
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