フランドール・スカーレット そのB
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−人里、牢屋−
小兎姫「な……なにをやっているんだあの人たちは? フランドールが壁にへばりついたまま動かない……しかし、ここは暑……いや熱すぎるッ!」
そんな事を言っている小兎姫を無視し、魔理沙達はフランの出した「悪霊」に注目していた。
魔理沙「つ……ついに姿を見せたか」
その「悪霊」は出てきた瞬間「魔術師の赤」の首を絞めはじめていた。
いくら不死身の妹紅でも、空気が吸えなくなると苦しいらしく、妹紅は体勢を崩した。
妹紅「ほう、ここまではっきりした形でだせるとは……意外ッ!」
フラン「あんたもわたしと同じような、「悪霊」をもっているとは……そして師匠とあんたは「悪霊」の正体を」
魔理沙「知っている。しかし、妹紅も驚いてるみたいに「悪霊」の形がはっきりみえるとは相当のパワーだぜ!!」
妹紅は1度体勢を整えこう言った。
妹紅「魔理沙、お前はフランを牢屋から出せといった。手加減しようと思ったが……この私の首を見ろ。予想以上に骨が折れそうだ。あいつのパワーに下手するとこっちが危ない……やめるか? このままどーしても出せっていうならあいつを永遠亭に送らないといけないほど、荒っぽくやることになるぞ?」
咲夜「そんなことさせるわけ……」
魔理沙「かまわねぇ、ためしてみな」
咲夜「っ! 貴女!」
魔理沙「まあ、大丈夫だって!」
妹紅「イエスッマム!」
そう言うと妹紅はフランに向き直った。
妹紅「ムウン! 赤い荒縄(レッド・バインド)!」
妹紅がそう叫ぶと、フランに巻き付いていた炎が更に燃え上がった。
小兎姫「な、何が起こっているのかわからないけど……避難しときますね」
咲夜「魔理沙! いったいこれはッ!」
魔理沙「まあ落ち着け咲夜。お前にも見えてるんだろうが、今は口を出さないでくれ」
咲夜「……もし妹様を殺したら、私が貴女を殺すわよ」
魔理沙「……かまわないぜ」
フラン「い…息が…」
フランは「赤い荒縄」のせいで呼吸がし辛くなっていた。
魔理沙「悪霊がひっこんでいく……熱で呼吸が苦しくなればおまえの悪霊はよわまっていく……正体をいおう!それは「悪霊」であって「悪霊」ではないんだぜ! フラン! 悪霊と思っていたのはおまえの生命エネルギーが作り出すパワーある像(ヴィジョン)なんだ! そばに現れ立つというところからその像を名づけて……「幽波紋」!」
妹紅「慧音から聞いたイソップの話がある……寒風では旅人は衣をまとうだけだが熱さは音をあげさせる……オリから出たくなったかフラン?」
フランは苦しそうに応えた。
フラン「い…いいかげんにしなよ……わたしが出ないのは他人を知らず知らずのうちに壊すからだよ。おなじ悪霊持ちとは親しみがわくけど、このまま続けるとあんた……死ぬよ?」
妹紅「フン! 私は死ねないから問題ない」
フランは
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