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逆さの砂時計
忘却のレチタティーボ 5
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 ありがとう……、えーと……
 アリア様? で、良いのかな?

「見えるままで構わないわ。本当の私には、名前なんて無かったから」

 …………なら、自分がなりたい名前で、良いんじゃないですかね?

「……そうね。あなたのそういうところが、うらやましいのよ。ステラ」

 あ。待って。
 結局、名前……は……



 …………なんだろう? 体が温かい。

 ああ、スイだ。
 私の大好きな、白いもふもふさん。

 ……あったかい……なあ……


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