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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第147話 世界の種子
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・スキルでね。神威は神を打ち倒せるかどうかは、システムを打ち破れるかどうかは、それを手にした者に委ねられる。……覚醒にしても神威にしても、私は切欠を与えただけだ。礼には及ばない』
「そりゃそうだ。……あんな無茶な量の文字数の魔法。オレにくれても活用しきれない。自信がある」
「……まぁ、そこは得手不得手だよ。オレに言わせればキリトの反応速度も十分異常なんだがな?」
和人は、茅場の言葉を聞いて頷いていた。確かに強力無比な力と言えるだろう。だが、そこまでに至る為の過程が鬼畜と言っていいのだ。戦闘中でしか発動出来ない上に、鬼の様に長く複雑な詠唱文。1分程かかるその内容は、一言一句暗記していなければ、発動等不可能だろう。隼人は、得意分野だ、と切って捨てる様に言うが、明らかに常軌を逸している。
だが、隼人だから、と言えば何処か納得だが。
隼人は隼人で、和人が、キリトとしてもつ能力。反応の速さに舌を巻く様に言っていた。反応速度、反射神経と言うのは生まれ持ったモノだと言える。ある程度は鍛えれば何とかなるものだが、それ以上ともなれば、生来所以になってくるのだ。
つまりお互い様だ、と言う事。
そして、暫く互いに苦笑いをした後。茅場は口を開いた。
『それに、リュウキ君、キリト君。私達の間に無償の善意などという事が通用しない。する仲じゃないことは判っているだろう?償い、借り、……様々な理由はある。……そして代償ももちろん必要だ。常に』
その言葉を聞いてまっ先に苦笑いをするのは和人だった。2人の中で、自分だけだろう。代償言う代償をしていないのだから。
「オレだな。何をしろと言うんだ?」
一歩前に出て、そう聞く和人。あまり、背負わせ続けるワケにはいかない。その身体は、その見た目と同じ様に。……自分と同じく、何処かに儚く脆い、そんな弱さだってあるのだから。
彼は、強さも、弱さも併せ持っているのだから。
すると、茅場は始めから判っていたかの様に、和人の下へと何かを転送した。それは、暗い闇の中……、何か、銀色に輝くもの。銀と言えば白銀のリュウキの代名詞(本人には、あまり言わないが……。)。一瞬、彼に関する何か?かと思ったが直ぐにそれが的はずれだと言う事に気づく。……そもそも、色だけで判断するのはどうかと思う。
「これは?」
「……卵? かなりデカいプログラムだな」
「はは……流石だな、一目で判るのか?」
「それ以上は判らない。……ただ、判るのはとてつもない何か、と言う事だけだよ」
そんな2人のやり取りを見て、茅場は再び微笑んだ。
自分は子を持った事はない。
これまでも、これからも 永遠に無い事だろう。なのに、彼等とは対等だと、一個人。1人の男同士だと、認識している筈なのに、
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