精神の奥底
47 ブリキの心臓
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で前例が無いシステムのおまけが付いている以上、彩斗の肉体には何が起こるか予想ができないのだ。
「...まだチャンスはある。あと1年でいい。ディーラーにも私の計画がバレることもなく、シンクロナイザーも助かる方法はまだ残ってる...」
ハートレスは今開いている全てのタスクを終了させ、再び新たなタスクを開く。
今度はValkyrieの計画がまだ終わっていなかったと仮定した時の対策を練り始めた。
衛星回線を使って海外のネットワークに接続し、敵に関する情報や対応の手段になる手がかりを探す。
Valkyrieの現状一番の切り札は銃火器はない。
人間を電波人間に変身させるユナイトカード、そしてそれが中継器となって広めるダークチップの精神干渉波だ。
ユナイトカードを使用する者たちはともかく、精神干渉波は目に見えない以上、防ぐのは難しい。
「ダークチップ...このオリジナルを生み出したのは、Dr.リーガル率いるシンジケート・ネビュラ。彼らが数年前に壊滅する際に実行に移したネビュラグレイ事件」
ハートレスはダークチップそのものに関しての知識から入った。
英語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、中国語、あらゆる言語の海外のデータベースから情報を引き出して、要約したものを呟きながら記憶していく。
「ここで使われたのは、ココロネットワークと呼ばれる光正博士、Dr.ワイリーがかつて研究していた特殊なネットワーク、それを用いて人間の精神に干渉、ダークチップのデータを...似ている...Valkyrieの計画と」
当時の事件の資料から類似点を見つけ出す。。
「キーワード...ココロネットワーク...」
キーワードを変更して更に新しいウィンドウで検索を広げていく。
だが極秘裏に研究が進められていたもの故にデータは非常に少ない。
不思議なことに資料よりニュース記事の方が多い始末だ。
少し手を加えれば、資料として使えそうなものは数件に絞られた。
「ん?これは...」
ハートレスは1つの資料を開いたところで指を止めた。
探し求めているもののほぼ答えと言っていいものが意外なところに現れたからだ。
全く予想していなかった上、それを先に発見していたのは自分の知っている人間だったからだ。
「...親から子に引き継がれて輝く...そんなこともあるものね」
それは1つの論文だった。
世界共通で通じる英語で書かれたもので、タイトルは「KOKORO NETWORK:The Next Generation of Communication Network's Effects and Advantages」、直訳すると「ココロネットワーク:次世代ネットワークの影響と優位性」といったところだろう。
これこそ数年前のネビュラが
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