26部分:第二十六章
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れだけではない」
言うとさらにであった。鬼火の数が増える。それは忍、そして彼女の上にいて守護をしている沙耶香の周りも包んできたのである。
鬼火の数はさらに増えていく。一秒ごとにだ。アルスターはその中でまた沙耶香に対して問うてきたのである。自信に満ちたその声で。
「さて、これだけの数の炎にはどうするつもりだ」
「私の翼でもどうにもできないというのね」
「私の炎は一つ一つがまず違う」
それ自体がだというのだ。
「そしてこれだけの数は。どうだ」
「確かに凄いわね」
沙耶香もそれは認めた。
「それはね」
「そうだな。では私のこの炎、どうするつもりだ」
「これを見ればわかるわ」
翼は羽ばたかない。しかしそれでも羽根が出て来た。そうしてそれが触れると彼女の周りに漂うその鬼火達が一つ、また一つ消えていくのだった。
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