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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第146話 2人の勇者
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ち、毎日献身的な看病を続けたレイナの想いも踏み躙った。

「痛い、だと?」

 そして、全ての元凶。
 SAOと言うデス・ゲームを生き残り、後は還るだけだったプレイヤー達を攫った。そうだ、リュウキは、それをも助けようとした。最後の最後まで、皆を助けようとしたんだ。だからこそ、現実世界で彼は苦しんでいたんだ。記憶障害と言う形になって。

 彼等の痛み、リュウキの痛み、アスナの痛み、レイナの痛み。


――皆が受けた痛みはこの程度じゃない!


ざしゅっ!!!

 キリトの一閃は、須郷の右手、黄金の剣を握った手首諸共吹き飛ばした。

「アアアアアアアアアアッッッ!!!!!! ぼ、僕の手がぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 失った手首を求める様に残った左手でその場所を掴む。だが、これで足りる訳がない。まだ、足りない。

 絶叫を上げ続ける須郷に追撃の一撃。胴体部を両断する一撃を与えた。ずばんっ!≠ニ言う音と共に、須郷の身体は2つに分かれた。

「グボアアァァァ!!!」

 下半身が白い炎と共に消え去り、残ったのは上半身のみ。キリトは、その長いロングの金髪を掴み上げた。

 そして、その身体を思い切り宙へと放り投げる。


 ……その時、目があった気がした。


 あの世界で、戦っている彼と。そう、いつだってそうだ。大切な戦いの時、オレ達は一緒に闘ってきた。

 最初は、背中を追いかけて、追いかけて、ライバルだってずっと思っていた。

 だけど、それは違う。

 リュウキは、大切な戦友であり、親友だ。

 あの時も今も、これからも!

「うおおおおお!!!!!!」

 幕引きは一緒にしよう。

 互いに、愛する人を守って、大団円(エンディング)を迎えよう。

 キリトの巨剣は須郷の身体を貫き。そして、かの世界ではリュウキの鉄槌が男の頭を砕いた。


 須郷の身体と、あの男の身体が燃え尽きた所で。


「お前が負ける訳無いんだ。絶対に」

 
 突き上げた剣を振り払いながら、キリトはそう呟いていた。





――これがもう1つの戦いの結末。ずっと届かなかった想いを届け、その腕に抱く事が出来た。もう1人の勇者の物語である。
















〜????????〜




 時系列は、再び隼人達の元へと戻る。

 先ほどとは変わって明るく輝いた世界。だが、彼女が見るべき光は、この世界ではない。この世界の光ではなく、現実世界の光。皆と一緒に見る光。

「さぁ……帰ろう」

 隼人は、玲奈を抱いた腕の力をわずかに緩めながらそう言った。だが、玲奈は、もう終わったと言うのに、帰れると
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