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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第145話 もう1つの闇
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そそれが、嫌悪感を呼び起こす。
「オベイロン! いえ……須郷!!」
同じく地に伏しているアスナ。彼女は倒れながらも、気丈に顔を上げ、鋭い声で叫んだ。
「あなたの、あなた達のした事は全部この眼で見たわ!! あんなひどいことを……許されないわよっ! 絶対にっ!!」
「へぇ? 誰が許さいのかな? 君? それとも彼? ……それともまさか神様かな? だが残念ながら、この世界に神はいないよ。僕以外は……と言いたい所だが」
須郷は、ニヤニヤと笑いながらアスナの身体を掴み上げた。
「アスナくん〜。もっと従順にしていれば、君の妹と再開出来たかもしれないのに、残念だよ……」
「っっ!!??」
その言葉を聞いて、アスナは眼を見開いた。この見るだけで、吐き気すら起こさせる須郷の顔を正面から見て。
「レイに、レイに何をしたのっ!!」
現実であれば血反吐が出かねない程の声量で須郷に怒鳴りつけるアスナ。そんな声に気圧されるどころか、『待ってました、嬉しいです』と言わんばかり須郷は続ける。
「何もしてないさ。そう、僕はね? さーて、キリト君。君にも良いものをみせてやろう。この僕を呼び捨てにした事は頂けないが、僕はある程度は寛容でねぇ」
今度は、『今、心底楽しいです』と言わんばかりの嘲弄色の声、笑顔だ。
「君が追い求めてた彼。一緒に上がってきた彼、だけどねぇ? 彼のその後、知りたくはないかい?」
「っ……!?」
キリトは、言葉を失う。
あのクエストの事をこの男は見ていたというのだろうか? なら、何故あの時の時点で阻止しなかった? 態々、あのグランドクエストをクリアさせてあげた。世界樹の上に上げてあげた。とでも言うのだろうか?
「まぁ、僕としても一体どうやって此処まで、と思ったが、あの忌々しい男と一緒なら合点がいくと言うものだ。何しろ僕の大切な研究対象を盗んでくれたんだからね」
「っ!! な、なんだとっ!?」
キリトの顔が強張る。この男は一体何の事を言っているのか判らないからだ。だが、嫌な予感だけはしていた。その予感は、次の須郷の言葉に現れていた。
「さて、イッツショウタイムだよ」
「「っ!!」」
須郷は、そう言い指を、ぱちんと鳴らした。キリトとアスナの2人はその言葉を聞き……更に須郷に対する憎悪が体の内に宿った。
『It's Showtime』
それは、あの世界で聞いた言葉。
あの男
(
・・・
)
の様な 流暢な発音ではなかったが、それでも それを聞いただけで、その言葉に込められた殺意を思い出させてしまうものだったのだ。
だが、今は嘗てのそれは関係ない。
目の前に映し出された光景に眼を疑ったのだから。
「れ、レイっ!!」
アスナの
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