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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第145話 もう1つの闇
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辺りはまだまだ暗く、闇が支配している。
……だが、自身の中の闇との決着をつけた。
それは過去から続く 心の内にも巣食う闇。あの男の姿を思い出す度に、彼女の事を……、守れなかった罪悪感と一緒に思い出してしまう。それが、嘗ての自分だった。
だけど、あの世界で……、SAOと言う世界で自分は 変わる事が出来たんだ。
あの世界で生まれた絆のおかげで。……大切な人の、大切な人達のおかげで。目の前の愛しい人のおかげで。
「っ………」
リュウキは、彼女を縛るその鎖を断ち切った所で、まるで時が止まったかの様に、膝を落として固まってしまった。指先も、動かす事が出来ない。脳から信号を発している筈なのに、まるで 身体が拒否をしているかの様に。
ただ……、思うのは 『自分が彼女の傍にいて良いのか?』と言う疑問だった。
今回の件、自分の中の闇が……彼女にまで牙を向いた。大切な愛しい人が自分のせいで、こんな事になった。……自分のせいで、SAOから生還する事が出来た筈の皆が囚われる事になった。隼人は、そう考え、自責の念に押しつぶされていく。
『オレ……、オレのせいで、玲奈が……っ皆が……っ』
……自分の中で葛藤が続く。
だけど、それと同じくらい、彼女をこの胸に抱きしめたいと言う気持ちが。彼女の事を、二度と離さないと、言わんばかりに強く、想いを伝えたいと言う気持ちが沸き起こる。
――……でも、そんな事 今の自分に許されるのか?そんな資格が自分にはあるのか?
彼女を抱きしめたい、でもその資格がない。
――……こんなことになったのは自分のせいだから。
それらの2つの相反する想いが、彼の中で渦巻いていた。目の前の彼女だけでなく、そこに立ち尽くしている彼女の事も考えて。
そう、考えていた時だ。
『早くっ……』
声が頭の中に流れ込んできた。とても懐かしい声が。
『早く、行ってあげて。待ってるんだよ。彼女は、ずっと、ずっと……』
それは、頭の中に、直接声が響いている様だった。
咄嗟に、顔をあげた。その先には、彼女がいた。……ただのNPCとして、作られたと言う彼女が、笑っていたんだ。だけど、主を失ったプログラムは、ゆっくりと足元から消滅していく。鮮やかな硝子片となって。そして、表情付近まで差し掛かった所で。
『ごめんね。リュウキの事、傷つけちゃって……。』
彼女の表情は、暗く険しくなっていた。
それは、あの時……、あの男に命令されてしてしまった事だろう。でも、リュウキはそんな事はどうでも良かった。また、会えた。それだけで、良かった。
だから 咄嗟に、『悪くない
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