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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第143話 闇との邂逅・開かれた記憶
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ないんで……な!!」
ずばぁぁぁっ!!
剣を扇状にスライドさせた。正面180度の位置にいたガーディアン複数を一網打尽に切り裂く。壁を背に戦っている為、背後から襲われる事は無い。だが、その分回避出来るスペースも少なくなっていると言うリスクもあった。
数は、下のエリアと比べれば少ない、だがそれでも……、いつまで耐えられるかわからない。そして、先へと進むとなれば……。
「ちっ……」
リュウキは剣を握る手の力を上げた。切り裂いても、吹き飛ばしても、その倍増しの数が再び湧出するのだ。だが、それでもここから先に、この先に行かなければならない。……必ず行かなければならないのだ。
「邪魔を……するなぁぁぁ!!!」
背の壁を思い切り蹴り、一本の槍になったかの様に無数のガーディアンの群れへと飛び込んだ。あの時の二刀流のキリトとリュウキの魔力の時の様な突破力は出なかったが、それでも、中心へと少しだけ近づく事が出来た……が。
がきぃぃぃんっ!!!
「がぁっ!?」
固い壁の様なものに衝突し、弾き返されてしまった。強烈なノックバックが発生し、数m飛ばされてしまう。そこをすかさず、天から槍を降らす様に突撃してくる。
「ちぃっ!!」
身体を捻らせ、回避をするが……、続けざまに湧き出てくるそのガーディアンの数は全く減らず、そして 中央の扉に到達する事も出来ない。
それに、到達した所で、視て、解析して、書き換える時間があるのだろうか?
「……くそっ」
思わずそう言ってしまうリュウキ。その時だった。
「!!!」
突然、凄まじい光がこの空間を照らした。それは、ユイがコードを転写した時に発生したあの青い発光とは比べ物にならない光で埋め尽くされた。無数のガーディアンも、リュウキ自身も光が包み……そして 何も見えなくなってしまった。
〜????????〜
その光景を、最初からずっと見ていた者がいた。グランド・クエストを誰かが開始すれば、勿論それは上に伝わる。グランド・クエストを突破するのは不可能……のそれ相応の戦線を配備しており、そして、このゲームの性質上ではクリアする事などは不可能なのだ。 だが、……それを覆す者が現れたとしたら? システムの力をも覆す可能性のある者がいたのだとすれば?
『……来るとは思っていたが、このタイミングで、とはな。……ふふふ、面白くなってきた』
舌なめずりをするかの様に、視線を細め、下界を見下ろしていた。
『このまま、足掻く様を、無力感を見て楽しむ事も良いが……、やはり直接会いたいからなぁ……お前とは』
嘗ての栄光も地位も全てを奪われた。絶望の中で憎しみを育て続け、そし
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