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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第143話 闇との邂逅・開かれた記憶
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ざしながらリュウキの方を見た。今なら、入れる。ここから先へと進める。最後まで一緒に……!と想ったのだ。
「リュウキっ!!」
キリトも、そちらへと飛ぼうと翅を羽ばたかせるが……。
「来るな!!!」
リュウキの一声でキリトは思わず翅を止めた。今もまだ、無数のガーディアンがリュウキを取り囲み、襲いかかっている状況だ。今、キリト達の方にタゲを取られてしまえば、万が一にもユイにも及ぶかも知れない。そして何よりも。
「っっ! ぱ、ぱぱっ」
ユイは叫んだ。光の筋が……、消えかかっているのだ。管理者権限で閉鎖されている門が開けられた。その状態を、システムが長く放置している筈もなく……、異常を排除する様に コードを書き換えている様だ。
それも全て判っていたかの様にリュウキは、キリトを見て笑った。そして、拳を突き出す。
『行ってこい』
そう言っている、かの様だった。
「くそぉぉっ……!!!!」
キリトは、歯を食いしばった。
また、アイツを1人にしてしまうのか……? アイツに頼ってしまうのか……?
だが、そう考える時間も、嘆く時間も無い様だ。
「ユイっ! 頼むっ……!!」
「わ、判りました……っ!!!」
光輝くスクリーンへと変貌していたゲートの中へと流れ込む波の中へとキリトとユイは飛び込んだ。
「お兄さん……っ どうか、どうかご無事でっ……」
ユイはそう言い、願っていた。この世界では、あの世界と違い、命を落とす様な事は無い。だが、ここの悪意の塊の様なシステムを見て、そしてこの上に到達しても、まるで蔑んでいるかの様な姿を見て。とても、心配になったのだ。だから、無事を祈らずには……想わずにはいられなかったのだ。
「リュウキ……。っ」
キリトも同様だった。だが、心では強く誓っていた。
――……必ず、この世界の根幹を突き止めてくる。
そして、アスナもお前自身の真実もこの上にあるのだとすれば、それも救い出してみせる。そう、リュウキに誓いを込めた。それが、リュウキに対する礼なのだから。そして、リュウキの最愛の人……レイナの事もそうだ。あのタイミングで、あの彼女が再び囚われるなんて、おかしすぎる。何かあったとすれば……、身近な者の犯行だろう。脳裏に浮かぶのはあの男の姿だった。
そして、キリトとユイは、膨大なデータの流れに乗り、データの奔流となって突入していった。
キリト達が光となり、あの扉を超えたのを確認したリュウキは、笑っていた。2人なら、必ずあの扉を超えられると信じていたからだ。キリトとユイの2人なら。
「さて……と。オレも行かなきゃいけないんだ。このままここで殺られる訳にはいか
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