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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第143話 闇との邂逅・開かれた記憶
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先に行動をした。現れたのは、この扉付近のエリアにも、あの守護騎士達が湧出する箇所が存在するらしく、飛びかかってきたのだ。
がきぃぃぃぃ!!
魂が抜けたかのように、力が抜け、隙だらけのキリトに迫っていたが、リュウキが叩き落とした。どうやら、このエリアにまで、プレイヤーが到達する事など、考えもしなかったのだろうか、ここの湧出は下のエリア程理不尽ではない。……それでも、このゴールが閉ざされている以上、運命は変わらないだろう。
妖精の亡骸になると言う運命は。
――……アスナ、ここまできたのに、ここまで……きたのに……、もう少しで、手が届く所まできたのに……。
こんな状況でも、後少しで殺されてしまう状況だったと言うのに、キリトが動く気配はなかった。
キリトも、ユイもこれを……、恐れていた。希望が絶望に変わる時のそれは、想像すら出来ないと言う事。
全ての光を飲み込み、残るのは闇。一切の光の存在さえも赦されない。絶望という名の闇。
それに変わるのが怖かったからこそ、ドラごと初めて会ったあの時、言えなかったし、聞けなかった。そんな時だ。
心の中に闇が広がり、光を……、思い浮かべていたアスナの顔すら覆い尽くしてしまうかの様な闇が蔓延していたその時だ。キリトの身体に僅かながら衝撃があった。
「こんな所で諦めるのか? 諦められるのか!?」
そして、耳元で大声が聞こえてくる。闇の中で、一筋の光が差し込むかの様に。そして、リュウキはすっと、キリトを離した。ここから先の言葉は考えていったものではない。……自分でも、何を言ったのか、覚えていないだろう。いや、言ったのかすらも定かではない。
『あの時のお前の言葉があったからこそ、オレの中で諦めると言う言葉は無くなったんだぞ……』
まるで、頭の中に直接流れ込んでくる様に、キリトの中に入ってきた。
キリトは、はっと顔を上げた。
だが、前にはリュウキはおらず……このエリアの中心にある扉から離れていた。
「……ユイ、キリトを頼むぞ」
軽く手をあげて、リュウキはそう答えた。
「お、お兄さんっ!?」
「……リュウキっ!!」
ユイもキリトも、リュウキの行動は予期できなかった。だから、1人で行かせてしまったのだ。
キリト達から、離れた場所で、リュウキは無数に湧き出たガーディアン達を見据えた。もう、場には数え切れない程のガーディアンで溢れている。もうほんの数秒でキリトや自分に襲いかかってくるだろう。そうれなれば……もう、此処へ来るチャンスはもう無いのかもしれない。
リュウキは、静かに、大きく息を吸い込んだ。
まるで、この空間の全ての空気を吸い尽くすかのように。
キリトは、その姿に見覚
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