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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第141話 グランド・クエスト
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背中合わせで戦う2人。
まるで、ずっと共に戦ってきた戦友同士の様に息が合っている様だ。だが…、戦況は悪化する一方だ。
「うぇ!? な、なんでっ!! なんで僕たちがターゲットされるの!?」
レコンが思わず引きつった様な声を上げた。
この世界樹の守護騎士たちが、視線を前衛の2人ではなく、後衛支援をしている2人へと向けたのだ。
「……多分、アイツ等は外のモンスターとは違うアルゴリズムを与えられてるんだわ!」
リーファはそう叫んだ。リュウキに言われた想定外の事も頭に入れておけという言葉。悪い意味で的中し、そして役に立った。だが、状況は最悪だ。
これでは前衛と後衛に分けた意味が全く無いからだ。
「ちっ……! 悪意の固まりの様なシステムを構築しやがって!!」
リュウキは、刀を収めた。
回復が出来なければ、ここから先、ダメージを受けずに登らなければならない。そんなのはこの物量の前には無理だ。上れば上るほど、敵の湧出は増えている。キリトとリュウキの2人だからか、ユイの言っていた秒間12体という数はとうに超えていたのだ。
「キリトっ!! 20秒だ。フォローしてくれ!!」
「判った!」
詠唱に入るリュウキ。詠唱行動のスキルを持つ彼は、詠唱をしながらも、ある程度は動ける。だが、この圧倒的な数の攻撃の前には、一撃の接触も無く完遂するのは無理があるのだ。そして……。
「……狙ってきたか」
奥に控えているガーディアンは、ランスを持っている特攻型。其々が、まるで弾丸の様に飛びかかってくる。
じゃりぃぃんっ!!!
「させるかぁぁぁ!!」
キリトがリュウキの前に立ち、向かってくる弾丸を蹴散らしていく。
「性格最悪だな! デザイナーは!!」
キリトは特攻を、我が身に受ける様にリュウキを護り……そして。
「よしっ!! いいぞ!!」
「おおっ!!」
リュウキの言葉にキリトが即座に反応。魔法攻撃をする為にキリトはリュウキからズレた。リュウキの手に迸り……、集約するのは《根源元素》の力。
人間大の大きさに瞬く間に成長したそれは、炎の様なものを纏い出す。
《
隕石弾
(
メテオバレット
)
》
弾丸には弾丸を。
その地上から天へと上がる重力を無視した攻撃は。
ずぎゃあああああっ!!!
直線上の敵を葬っていく。触れた瞬間、まるでガーディアンが爆弾になったかの様に、爆発し、四散するのだ。
「
隕石
(
あれ
)
に続くんだ! キリト!!」
「判った!!」
翅を鋭角にすると、空中ジャンプをする様に一気に翔んだ。
……が。
がしゃああんっ!!!
「がはっ!!」
突然、キリトは何か壁にぶつか
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