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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第141話 グランド・クエスト
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僕とリーファちゃんは一心同体だし、ここで逃げるのは……守れるのは僕だけだし……」
「何馬鹿な事言ってんのっ! さっさと返事する! 男ならしゃんとしなさい!」
「う、うう、判ったよぉ……」
何とも情けない感じがするレコンだが、最後にはかくんっ、と頷いた。
そして、4人は手を合わせた。その上にユイがちょこんと座る。
キリトは3人に改めて。
「ありがとう、皆」
そう、言っていた。
それを訊いたリュウキは、キリトの額を人差し指で軽く弾く。
「……当然の事だろ? 今更だ。……それに、上に行きたいのはキリトだけじゃないんだぞ?」
そう言って笑った。リーファとレコンも、こくりと頷いた。
「はは……、そうだな。……ガーディアンはオレ達2人が相手をする。後方からヒールするだけなら、恐らく襲われる事は無い筈だ」
キリトの言葉に皆が頷いた。敵にタゲを取られるには、現段階で判明しているのは、《接触する》《攻撃を仕掛ける》だろう。
これまでの戦いがそうだった。対人戦は別として、アルゴリズムで動くモンスターなら基本命令だ。だが、それでも警戒する事に越したことはない。リュウキが言葉を繋げた。
「……想定外は、頭に入れておいてくれ。想定外の状況に陥って、固まらない様に、な?」
「任せといて。これでもこの世界での戦歴はあんた達よりも長いんだからね!」
「う、うん。……
闇討ち
(
スニークアタック
)
や
待ち伏せ
(
アンブッシュ
)
は得意なんだけど……」
「こんな堂々とした戦いなんだから、無理でしょ」
「だよね。……でも、頑張るよ!」
レコンも十分腹はくくった様だ。リーファの前だから、というのもあるかと思うが。
「よし……、皆行こう。あの空の向こうまで」
キリトの言葉を最後に、皆はあの巨大扉へと向かっていった。
〜世界樹・グランド・クエスト〜
そして、キリトやリーファにとっては二度目、リュウキやレコンにとっては初見。あの巨大な騎士石像が守っている扉の前に4人は立った。その地の底から響くような低音を轟かせつつ、開かれる扉。
……そして、その奥からはまるで妖気、とも言える様な妖しげな空気が流れ込んでくる。天へと続く道の筈が、宛ら地獄への門だ。
「……はは」
だが、この4人の中でただ1人は笑っていた。……リュウキは、自然と笑っていた。この上に、望むものが、そして真実があるから。そう想えば想うほど……、欲求にも似た何かが込み上げてくる。
「……頼りになるってな」
キリトは、リュウキを見て、そして自身も笑っていた。こんなに心強い者など、他にはいない、と思えてしまう。リーファやレコンには申し訳無いと思うが、あ
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