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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第141話 グランド・クエスト
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れも気になった。だから、ユイは再びあの世界樹の上を見上げる。……何度か検索をしたが、覚えのあるID情報はアスナのものだけだった。それ以外は判らない。
プレイヤーとしての情報は全くなかったから。
「……やっぱり可愛いなぁ……」
そんな時……、にへぇ〜っと笑みを見せながら若干遠くでユイを見ている者がいた。当然ながらレコンだ。彼は、ユイに嫌われたくない、と言う理由で少し距離をとったのだ。……が、やはり ユイの方を見てしまう。
「うぅ……」
視線を強く感じたユイは、再び萎縮して、リュウキの右頬側へと隠れる。リュウキは、苦笑いをして。
「人気、だな? ユイ。本当に好かれているぞ?」
「好かれると言うのはとても嬉しい事ですけど、わ、私に触れていいのは、パパとお兄さんだけですっ!」
「……何も触れられろ、なんて言ってないだろ?」
ユイは、両手をぎゅっと握って力説している所にリュウキはため息を吐きながらそう返していた。……レコンの眼差しはまだまだ続く様だ、と思ったが。
「お待たせー!」
「ごめんな、リュウキ、ユイ」
空高くから、透き通る様な声が聞こえてきたかと思えば、この世界樹のゲート守護像前の広場に着地した。キリトとリーファの2人だ。リュウキもユイも、2人の顔をしっかりと視た。その顔は晴れやかであり、先ほどのものとは比べ物にならない。憑き物が落ちた……、と言う感じだった。
「良かったな」
リュウキは、にこりと笑った。その笑顔に、ユイも反応し 同じように笑いながら、キリトの方へと飛んだ。
「えーっと、あたしもリュウキ君、って呼び直した方が良いかな?」
突然、リーファが訊いてきた。
若干驚いたリュウキだったが、キリトが軽く両手を合わせていたのが判った。どうやら、キリトに聞いた様だ。
「どちらでも構わない。呼びやすい方で」
「まぁ、CNが表示されてるのは、《ドラゴ》って名前だけど……、あたしもリュウキ君、って呼ぶよ」
リーファはそう言い、笑っていた。そして、レコンの方をむく。正直大人しく待っているとは予想外だった。……多分、リュウキも上手くしてくれたんだろう、とリーファは何処かで納得した様だ。
レコンとは言うと、リーファを見て駆け寄ってきていた。……が、リーファの隣に立つ黒衣のスプリガンの姿を見て表情を目まぐるしく変えた挙句、首を捻りながら言った。
「え、えーと……ど、どうなってるの?」
レコンは状況が全くわからない。さっきまで、嫌われてしまった……、会えない……、的な感じだったのに、ほんの十数分でまた一緒にいるのだから。リーファは、そんなレコンに、にっこりと笑いかけながら答えた。
「さ、これから大変よ? 世界樹を攻略っ! この人たちと、
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