九校戦編〈下〉
九校戦十日目(3)×最終戦からの対ドウター戦と後夜祭合同パーティーでのダンス
[6/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ら問題ないわ』
『流石は織斑深夜であり、旧四葉の一族であるな。俺としてはあのような礼儀知らずな輩を蹴散らす所だが、ここで殺気やら覇気のオーラをばら撒く訳にはいかんしな』
深夜と真夜と穂波さんと鈴音が怜悧な眼差しで不躾けなアプローチからガードしていたので、俺は飲み物を飲みながら雰囲気オーラだけを出していた俺だった。
「妹さんでもあるが、人気者は君の事でもあるのだよ。一真君・・・・にしても、本当に蒼い翼関連の者がガードしている様子だし君から発するオーラは尋常じゃない程のようだな」
「ほとんどが面識のある大人だと別に問題はありませんが、面識の無い者については一切話し掛けるなと言っておりますので問題はありませんよ」
「今さっきのはローゼンの日本支社長だろう?一年生が声を掛けられてくるのは初だと私は思うぞ」
「ほとんどの者とは面識がありましてね、過去の例は無いと思いますが俺的には名前を売る行為はしていません。ほとんどの者が必然的に俺の事を知っていますし、俺の方も知っている者らですから」
「あとはダンスだけなのだからな、そうすれば学生だけの時間となる」
そう言ってから、摩利は飲み物が置いてあるテーブルへと歩み寄った。ここ最近はずっと機嫌が良いのは、彼氏が近くでいるからだと思う。恋人という特効薬のお陰なのかもしれんが、この後パーティーを抜け出して千葉修次のとこに行くのだろう。蒼太としばらく話していると大人らの気配が無くなり、ダンスの時間という特別な雰囲気となっていた。
「お偉い方は退出したみたいですし、ますます和やかとなり浮いているかのような空気となっていますね」
「そのようだな。管弦の音が鳴っていると言う事は生演奏か?相変わらず青木は良い仕事をするようになったな、その熱意に少年達は応えるかのようにして、懸命に話術で親交を深めた事を成功した者らが少女の手を取る、か。ホールの中央に進んでいるからか、踊っている当人達が着ている服装については関係が無い事なんだな」
「それでも九校共通の女子生徒用正装である、シルクテイスト・オーガンジーのインナーガウンがターンのたびに翻る事でドレスと見劣りしない華やかさを持っています」
シルクテイスト・オーガンジーのインナーガウンとは、上着の下に着る袖無しガウンの事だ。無論深雪の所には予想通り、学校学年関係なく少年達が群がっていた。まだ誰も手を取る事は出来ていない様子だったし、今は沙紀がガードをしているので話を進められていないのだろう。
時間ギリギリまで来賓に囲まれていたし、その中心にいたのが青木だからな。深雪も俺も舞踏会というダンスパーティーのマナーについても、しっかりと知識としてあるので相手が礼儀を守ればダンスを頑なに断りはしない。
「あの状態だと少年達は気後
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ