九校戦編〈下〉
九校戦十日目(3)×最終戦からの対ドウター戦と後夜祭合同パーティーでのダンス
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し、別々の魔法師が同じ相手に同時攻撃を仕掛けたとしても攻め手が多い程に攻撃魔法の種類が増える程魔法干渉が生じ易くなるのも当然な事だ」
「先程の試合で見せたのは、全系統全種類の魔法が含まれますし誰もが『ファランクス』だと思います。最後の攻撃は本来の使い方ではない気がしますね、お兄様」
いつの間に戻ってきた一真を迎えた深雪らだったが、俺が調整したデバイスは間違いなく対ドウター戦でも魔法師ならば使える事が確証として得た事だ。そして改めて終わった九校戦だったが、この後表彰式の手筈となっていた。
本戦と新人戦にて優勝者と準優勝と三位の者にはメダルを貰う事となっていたが、俺は新人戦で四種目出場した事なので各競技では代役として蒼太や沙紀が代わりに貰っていた。新人戦モノリス・コードにて、メダルを貰ってから、第一高校が三連覇した事で旗を受け取った会頭であった。
二週間前と言っても正確には十二日前とは打って変わって、ホールは和やかな空気に包まれていた。今は十日間にわたる激闘から解放されたばかりであって、目の前で対ドウター戦を見たというのだがそれを気にしないかのようにして、短期間緊張というプレッシャーから解放されたからか。
生徒達の多くは、過度なフレンドリーな精神状態となっていた。後夜祭合同パーティーのドレスコードは相変わらず各学校の制服であり、俺はこのためだけの一科生用のブレザーを着ていた。隣には蒼太と共に、遠くで深雪の事を見ていた。
「ダンスがあるならそれなりの格好の方がいいとは思わんか?」
「まあ生徒同士でありますし、各学校の制服なら分かりやすいかと思います」
「君も遠くから見ると人気者のように見えるが?」
人の悪い笑顔で話し掛けてきたのは、昨日完治したと判断した事で完全復帰した摩利だった。その判断も俺が直に診察をしたんで、問題は無いが対ドウター戦やら新人戦での活躍により人の目線がこちらに来るのは分かっている事だった。
「新人戦での選手兼エンジニアとしてだったので、人気者なのは変わりませんがそれは深雪の方だと思いますよ。俺の周辺には絶えず蒼い翼関連が、こちらをガードしてますからね」
俺よりも二重三重に人垣に囲まれている深雪だったが、こちらにも来ようとしている他校生徒と大会主催者に会場を提供した基地の高官と大会を後援している企業の幹部らだが、大会主催者と国防軍幹部はこちらの知り合いであり大会後援している企業幹部は蒼い翼の傘下であるから心配はしていない。
そこまでは良かったが、メディアプロという枠組みされた番組制作会社・CM制作会社・芸能プロダクションの関係者と思しき人間が纏わり付いていた。
『大丈夫よ一真さん。こちらはしっかりとガードしているから、声掛けをしていたとしても蒼い翼関連がガードしているか
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