第1章 光をもとめて
第8話 消滅の対戦
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った。
≪がはは。目標はユランちゃんなのだ。と言う訳で、後は全て任せるぞ! 下僕1号!≫
置手紙……が置かれていた。あの男の性格から手紙なんか置かないでそのまま ばっくれるとばかり思っていたから、少し意外だった。だが、出て行ったのは予想通りだ。
「はぁ……、想像通りといえばそうか」
ユーリはゆっくりと立ち上がる。
この先の事を考えたら多少は頭が痛くなると言うものだが、それは主催者であるリーザス側。選手自体には関係がない事だから。 だが……、ユーリは同情はしているようだった。 ここまで盛り上がっている会場。 その決勝戦が始まる事に今からもう興奮の渦。なのに、結末はこれだから。
「だが、剣が折れてしまったのは、ちょっと誤算だった。……話によれば出てくるのは予想通りリーザスの赤将。……なら、万全で戦れないのは勿体無い、か」
ユーリは、そう考えていた。
ランスと戦う気があったか?と言えば、ランスの性格上面倒くさい事は避ける。そして、ユランを倒した以上は、こうなるだろうとも予測していたから、無いと十中八九思っていた。軍の将軍に、と言う話はランスにもしていた。男と会う事など、絶対に忘れる事だろう。
「……ランスと戦うか。間違いなく大仕事になる事は間違いないだろうな」
あの男の戦いにくさは大体理解しているつもりだ。それは技量。Lvに関係なく。天に愛されていると言える技量も持っているようだ。即ち 技能 天運Lv2(仮名)。
「……天に、か。……オレは 正直ゴメンだな」
レベル神と言った神であれば、そうでもないけれど、神にも色んな種類がある。心底憎悪する存在は……少ない。神は神でも頂点に君臨するもの。……存在する事すら、この世界で知っているものは殆どいないであろう神だ。
ユーリは、折れた剣を鞘に収め、控え室にあったメモ用紙を取り何かを書き出した。
〜リーザス城コロシアム舞台上〜
そして、舞台は決勝戦。
準決勝以上の歓声に包まれていた。まるで、観客の人数が倍以上に増えたのか?と錯覚しかねない程だ。歴史的な戦いだと、評価されている準決勝の2戦。その戦士達が頂点を決める戦いをしているのだから。
「さぁて〜……ええ、おほんっ。≪れでぃ〜すぇ〜んどじぇんとるめ〜んっ!≫皆様、大変長らくお待たせしました〜! いよいよ決勝戦ですよ〜! 果たして、栄冠を手にするのはどっちでしょうか〜!?」
仄々とした声色で、テンションを上げつつ 晴やかにそうアナウンスをするナギサ。いつも通り、自分を崩さない彼女だが、この時ばかりは違った。……まぁ 非常に判りにくいが、彼女なりに、興奮している様だ。
ここまで来たら、自分自身も気になって仕方ないのだ。ユー
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