第8話 有栖家スーパー銭湯に行く(プール編)
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……
「んしょ、んしょ………」
泳ぐ気まんまんでした。
しかし、お前が来てる水着分かってんのか!?
何で三角ビキニなんて選んだ!?
しかも黒!!
体が中学生レベルを超えてるから似合ってるんだけど………
エロすぎる!!
しかも仕草が子供っぽいからそのギャップがいい感じに色気を出してる。
誰だこんな水着勧めたのは。
そう思って周囲を見渡すと……
俺の慌てっぷりを見てシャイデが笑っていました………
犯人はお前か!!!
「レイ、ウォータースライダー乗ろう!」
ライに腕をつかまれ引っ張られる。
「ライ、走ったら転びますよ」
「大丈夫だよ。ねぇ早く行こうレイ!」
「分かったから、そんなにあせるな!!」
引っ張られながらも付いていく俺。
「全く、本当に子供だな」
「ふふ、だから可愛いいんじゃない」
ビーチパラソルの下で優雅にトロピカルジュースを飲んでいた二人だった。
「ワクワク、ワクワク………」
「…………」
「ワクワク、ワクワク………」
「頼むから少し落ち着いてくれ………」
並んでいる間、ライの落ち着きのなさはすごかった。
止まっている時間はなく、必ず体のどこかが動いていた。
………バイクで車をあおってるみたいだ。
「次のお客様」
「ねぇねぇ!あとどのくらい!?」
「頼むからひと組行くたんびに同じことをなんども聞くな!」
「だって………」
だってじゃねえよ!
後ろの人達にクスクス笑われてんじゃねぇか!!
「次のお客様」
「ねぇ、レイ………」
「あと四組だよ!ちくしょう………」
まるで幼稚園児を相手しているみたいだ………
「楽しみだね」
「ああ、そうだな………」
やっと順番が回ってきて、ループ地獄から開放された………
やっと順番が来たときにはかなり目をキラキラさせてたなぁ。
かなり疲れたけど、嬉しそうな顔を見れて、まぁ悪くなかったかな………
「それじゃ、どうぞ」
係員の声に俺たちはウォータースライダーを滑った。
ちなみに二人で一緒に滑っている。乗り物みたいな浮き袋に二人で乗るやつだ。
「キャアアアアア!」
「ウオオオオオオ!」
結構速いし、長い。
カーブも多いしなかなか楽しいな。人気があるだけはある。
「ゴールだ!」
ライの声に前方を見る。
おっ、もう終わりか。
「それじゃ、最後に行くよ大技!」
「はい?」
「いくぞぉ!ローリングサンダー!」
出口を出た瞬間、ライはジャンプ。
一回転して着水しやがった。
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