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遊戯王GX 〜プロデュエリストの歩き方〜
エピソード37 〜試練 その1〜
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地交わり、生命を育む星となる!来い、『E・HERO ジ・アース』!」
「ぷ、プラネットカードの、HERO??」
「カッケェェェ!!」

『E・HERO ジ・アース』
 ☆8 ATK2500

 これぞ私が十代君に渡したい一枚。きっと力になってくれると思うから……。
 しかし、渡すより先にやる事が一つ。

「け、けど攻撃力は兄貴のプラズマヴァイスマンのが上っす!」
「それは、どうかな!ジ・アースの効果発動!自分フィールドの『E・HERO』をリリースし、その攻撃力をターンの終わりまで自身の攻撃力に加算する。」
「って、ことは…??」
「その通り!私は『E・HERO エアーマン』を生贄に捧げる!そして、その攻撃力分だけジ・アースの攻撃力をアップさせる!」

『E・HERO ジ・アース』
 ATK2500→4300

 エアーマンの力を受け継いだエネルギーによって造られたマグマの大剣がその手に握られる。

「バトル!ジ・アースでプラズマヴァイスマンを攻撃!地球灼熱斬(アース・マグナ・スラッシュ)!」
「うわぁぁ!?」

 プラズマヴァイスマンはジ・アース渾身の一撃に倒れ、そして十代君のライフを0にする。

 十代:LP1400→0

 ◆◇◆

「いっや〜、まさかあそこから逆転されるとは思わなかったぜ」
「兄貴、だいぶ惜しかったっす。けど、残念っすね、カード貰えないや」

 きっと凄いカードだったんだろうな〜、となぜか翔君が悔しがる。そんな彼を気にすんな、と十代君が慰めており、普通、逆だろとツッコミたいのをぐっと堪える。

 だが、その分なぜだがお姉さんの親切心が刺激され、

「ハイ、これ。やっぱ、十代君が持ってた方がいいと思うだよね」
「え、これって……!ジ・アース??」
「さっきの、プラネットカード!」

 渡されたそのカードを手にし、目をまん丸にして驚く二人。
 渡したカードは『E・HERO ジ・アース』とその素材であるオーシャンとフォレストマンの計3枚。
 新しいカードを前に喜んでいる二人を見ているとこちらもつい嬉しくなる。

「本当は、初めから渡すつもりだったんだけどねー。それに私が持ってちゃ宝の持ち腐れだから、ね?」

 ひとしきりそのカード見つめると、渡すの方へと顔を向け、笑顔を咲かせる。

「おう、ありがとう紫苑の姉ちゃん!んでもって、あいつに、紫苑にぜってー勝つ!」
「おう、そのいきだよ、だけど、うちの弟は強いよ!」

 十代君は新しい仲間を手に入れ、気合十分のようだ。
 さて、次はなぜかノース校にいるらしい彼だが、元気にやっているだろうか。
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