暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第140話 あの日の続きを……
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ファが飛び去り、見えなくなるその瞬間まで見届けたあと。

「……そうですねっ」
「ユイにも判っていたんじゃないのか?……良い眼をしてるんだからさ」
「ふふ、お兄さんに聞いた方が安心なんですっ」
「……そうか」

 そんな2人のやり取りの中に入ってくる者がいた。さっきまで、失恋の痛みを……、本人は諦めてない様だから微妙だけど、少なくとも意気消沈をしていたレコンだ。

「さ、さっきも見たけど、これって、プライベート・ピクシーってヤツだよね?? だよね??」
「ひっ!?」

 物凄い勢いで、ユイに食らいつくが如く近づいてきた。ユイはあまりの剣幕だったから、思わず軽く悲鳴を上げていた。

「うおおぉ〜、スゲェ可愛いっ!!! みせてみせて〜!!」

 目を輝かせながら……って、さっきまでのは一体何だったんだ? とリュウキですら思ってしまうレベル。

「……コラっ。ユイが怖がってるだろ? 離れろ」
「あぅっ、ご、ごめん……でも、本当に可愛かったからぁ……」
「……可愛ければ何でもいい。と聞こえるな? リーファに対してもその程度だったのか?」

 若干だが、侮蔑するような表情を見せるリュウキ。人との付き合い方など十人十色。色々なやり方、接し方があると思うが、あまり好きじゃない考え方だったからだ。レコンはそれを聞いて、直ぐに両手を振る。

「そ、そんな訳ないよっ!! 僕はずっとリーファちゃんと一緒にいたんだからっ!!」

 その表情を視て、嘘を言っているようにはみえなかったから、とりあえず良しとする。

「はぅ……。」

 ユイも驚いていた様だが、一先ず安心……出来なかった。

「じぃぃ〜〜〜……」

 目を輝かせながら、ユイの方を見ていた。プライベート・ピクシーと言うのはかなり珍しい。S級とも言えるものらしいから。

(う、うぅ……視線が怖いですぅ……)

 ユイは、横目で……と言うよりここまでくれば、見なくても判る程あからさま。リュウキは、仕方ない、と思った様で最初程はガードはしてくれない。……見るくらいは、と思っている様だ。
 それに、自分もよく視ているし。

 ユイは、必死に視界に入らない様に、リュウキの頭を中心に、ぐるぐると移動を繰り返していた。

「……流石に鬱陶しいからやめてくれ。幾ら物珍しくても」
「はっ!? ぼ、僕は一体なのをっ!?」
「……それは無意識だったのか」

 リュウキは苦笑いをしていた。

「お、落ち着かないです……」

 ユイだけは、視線になれる事なく、ハラハラし、最終的にはリュウキの装備の胸ポケットの中へと隠れてしまっていた。



〜アルン 北側テラス〜


 数分後、リーファは翅を畳む……、アルンの北側へ無事到着したからだ
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