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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第139話 兄妹
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リーファだった。キリト=和人だと言う事を知ったその時……、リーファは大粒の涙を流してこの世界から出て行ったらしい。
「……兄妹、か。……だが、何故リーファはあんな顔を?現実と仮想世界を一緒にしたくないと言うなら判るが、彼女の顔は、そんな類じゃなかった。」
ドラゴは、ユイからそれを聞いて、腕を組んでいた。元々、人間の心理学等はドラゴにとっては、難解であり、正直判らない。……だが、あんな2人の顔はみたくない、とは強く思っていたのだ。
「恐らく……ですが、リーファさんはパパの事を好きになったのだと思います。以前、リーファさんとも色々とお話をさせて貰いました。その時も……」
ユイは思い出すようにそう答える。
「ヒトを求める心……。他者の心を求める衝動が人間の基本的な行動原理だと、私は理解しています。リーファさんは、だからパパがお兄さんだと言う事を知って……」
「………」
ドラゴは、ゆっくりと頷いた。
兄妹での恋と言うものが一体どういうことなのか、それはユイにも判るし、ドラゴにも知識としては判る。キリトの事を想い……、そしてその結果が今回の事態だというのなら……。
「……今は、そっとしておいた方が一番良いだろう。……心の問題は、そう簡単に割り切れるものじゃない」
「……はい。私はパパとリーファさんを信じてます。また、また……一緒に笑ってこの空を飛ぶって……。私や、ドラゴ……リュウキお兄さんと」
「そう、だな」
ドラゴは、リュウキと呼ばれて、再び頭に何かノイズの様なものが流れ出たが、それを意識せず、自然に受け答えをして、ユイの頬を指先で撫でた。
それに、何かをしようと思っても、ALOからでは何もしようがない。だから、2人を信じて待つ事しか出来ないんだ。
暫く、ドラゴとユイの2人と言う、少し珍しい組み合せのまま、この世界樹を眺めていた。ドラゴ自身は、珍しい……、と思っていたが、ユイはとても嬉しそうに顔を緩めていた。突然、2人にいなくなられてしまって、心細かったと言う事、そして相手がドラゴ=リュウキだと言う事もあるだろう。
そして、2人でいる時は……、キリトやユイといる時は、ドラゴではなく、リュウキだ。
「……なる程、このグランド・クエストのガーディアンは、そう言う仕様か」
「はい、つい先ほど、パパが挑んだ為、あのモンスター達を視る事が出来ました。ステータス的にはそれ程強く設定されていません。パパのステータスやリュウキお兄さんのステータスなら、1体1体はまるで問題になりません。……ですが」
ユイは表情を暗くする。ついさっき、見てしまったから。あのクエストにキリトが挑み……そして、その身体を黒い炎へと変えられてしまったと言う光景を。
「湧出パターンが異常です。頂上
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