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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第138話 あの空の向こうへ
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った後……、そっとキリトの肩へと乗った。
「ユイちゃん。ドラゴ君なら大丈夫だよ。約束を破るような人には見えないしね?」
「はいっ!おにいさんは絶対に破らないですっ!」
「うんうん。……って、へ? おにいさん??」
リーファはユイがドラゴの事をおにいさん、と呼ぶことは知らなかった。突然の呼び名が変わった事に戸惑いを隠せない。
――キリトへのパパといい、ドラゴへのおにいちゃんといい……。そう言う趣味が?
と、リーファは思ってしまったのだった。
〜竜崎家〜
ドラゴ……事、隼人はゆっくりと身体を起こした。そして、現在の時刻をベッドに備え付けられている液晶モニターで確認する。あの世界へと入った時間がほぼ午後3時。今の時刻が3時5分だ。
「……後、5分、いや10分後に入ろう。……アレの確認はキリト達にはさせられない」
それは、地図上に示された光点の事。世界樹の上にあるであろう物。そして、アルンと言う世界の中心の町に再び示された光点。あの場所……竜の谷と古森の中間地点で見つけたコンソールの事。
「……この世界には、デカい秘密がある。……間違いなく」
ぎゅっと拳を握り締めた。待ち時間であらゆる考察をする。
――……光点もそうだが、あの時の声は一体なんだったのだろうか?
考えられるのは、キリト達同様、空白の2年で自分が出会ったであろう人物だと言う事。
そして、なぜプレゼントと称して、この世界の闇を見せたのだろうか?或いは、プレゼントとは言っていたが……、それは記憶の事だと思っていたが、それ以外にも思惑があったのではないか?
待機している時間はあっという間に過ぎ去る。隼人は、答えは判りきっていた。そう、ここでは……。
「判らない、か。……あの世界じゃないと」
隼人は、ちらりと現在時刻を確認する。
「後3分か」
今キリト達は、世界樹の傍にへと言っている所、だろうか?いきなりグランド・クエストへと挑んでいるんじゃないだろうか?キリト達の事も考える。
「……まぁ、いきなり挑んだりはしない、って思うが。判らないな。……アイツが目指しているもの、アイツが求めてるものが判らないから」
キリトは、自分のことを知っている。……が、自分はまだはっきりとは判らない。心に響いてくる、見えてくるあの映像。それらを繋ぎ合わせて、1つの物語にする。
あの世界で自分は生きていた。キリトや、ユイ、それだけではない。彼等の後ろには、素顔は見えないが、色んな人影が見えるから。
「……」
あの世界での記憶を、早く……戻したい。頭にズキリと来る頭痛。それが試練だと言うのなら、喜んで受け入れたい。
「……そんなに簡単なものじゃないか
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