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リリなのinボクらの太陽サーガ
開戦
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「どうだろ、隙を見て勢力を拡大しようとでも企んだんじゃない? 本人達の意思はともかく、聖王教会も一枚岩とは言い切れないしね。ともあれ管理局としては、聖王教会に恩を売る良い機会とも言えるけど……」

「お〜い、リーゼさ〜ん!?」

「はぁ〜、こんな事態になっても損得勘定を考えなければならないなんて……。あっちもこっちも立場がそれなりに上だと、子供には出来ない嫌な事も引き受けなきゃいけないもんなぁ」

「こうなってくると、自由に生きられる彼の有り方が羨ましくなってくるわ。この件も含めて諸々が終わったら、お父様と隠居生活でも送ろうかしら……」

「……“ねとねと”さん! “ねばねば”さん!」

『そのあだ名で呼ばないでって言ってるでしょぉおおおおお!!』

あ、やっと話を聞いてくれた。でもやっぱり怒らせちゃったかなぁ……。

「何なの!? 君は私達を怒らせたいの!? こっちも忙しいんだからゆっくり話してる場合じゃないんだけど!」

「ごめんなさい。でもさっきの話では、はやてちゃんが危ない状況なんですよね! 教えてください、何があったんですか!?」

「チッ、さっきの話を聞いてたのね……。あ〜あ、面倒くさい子に聞かれたわ」

「め、面倒くさい子、ですか……」

そうはっきり言われると、私でもちょっぴり傷つくなぁ。

「あのさぁ、なのはさん。ヤガミを心配に思う君の主張もわかるよ、でも事態は今も進行していてゆっくり話してる時間は無いの。どうしても知りたいなら移動しながらになるけど、それでもいい?」

「はい。友達が危ない目に遭っていたら、私は絶対助けたいですから」

しばらく見守るつもりだったユーノ君には悪いと思うけど、危機的状況にある友達を助ける方が優先度は高いから、彼も許してくれるだろう。まだ目を覚ましてないから、この事は知りようが無いけど。

「そう……今はミッド全体が猫の手も借りたい状況だから、あなたの気持ちは一応ありがたいわ。だけどその前に、少しだけでもいいから冷静に考えて? あなたは次元世界でも数少ないエナジーが使える魔導師、しかしそれはあなたが体内に宿している暗黒物質によるもの。その事を余計な奴……例えばサバタを指名手配するように仕向けた輩に知られたら、あなた自身も危うくなる。それに何らかの拍子であなたの暗黒物質が暴走したりしてしまったら……」

「大丈夫です、リーゼアリアさん。私は暗黒物質に……自分の狂気に負けたりはしません!だから行かせてください!」

「……はぁ〜……やっぱ言っても聞かないか。もうしょうがない、頑固者の相手は疲れるだけだし、それなら私達がコントロールできる範囲の内で好きにさせた方が良いわね」

「こういうのを見ると、一昔前のクロスケを思い出すね。そう考えるとなの
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