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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第136話 君の名を呼ぶ
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そして、そう礼を言っていた。
「……そうだ。リュウキ。悪い、これだけは言わせてくれ」
キリトは、神妙な顔つきになり、リュウキに語りかけた。
「……ん?」
「リュウキにどうしても会ってもらいたい人がいるんだ。……お前の身体の事を考えたら……無理にとはどうしても、言えない。……だけど、その人が、お前の探している最後の欠片なんだ。……何時でも良い。……会ってくれ、……頼む」
キリトが必死に懇願をした。
恐らく、それ程キリトにとって大切な人なんだろう。或いはリュウキ自身にとってもそうなのだろうか。恐らくは、両方だろうとリュウキは悟った。
……本当にそれで、全てが埋まる欠片なのだろうか?
それは判らない。でも、リュウキはしっかりと頷いた。
「……ああ、約束するよ」
リュウキは 笑顔で、頷いていた。
そうして、リーファが戻ってくるまでの間。
そこまで時間は掛かっていないのにも関わらず、とても濃密な時だった、と皆が感じていた。ユイに関しては、早く元のナビゲート・ピクシーの姿に戻るように言い、リーファが戻ってくる前に以前の姿に戻れた。
「はぁ……、終わった? 皆」
「ん、大丈夫だよ。ありがとう、リーファ」
「ふぇ?? べ、別にあたしはそんな大した事してないよ??」
「……オレも言わせてくれ。……ありがとう、リーファ」
「ちょちょ、ど、ドラゴまで?? 一体何がどーしたって言うの??」
戻ってきたばかりのリーファには知る由も無いから、困惑するしか出来なかった。
そして、この後一行は 広大な地下世界《ヨツンヘイム》へと迷い込むことになるのだった。
その世界は、氷と闇に閉ざされた世界……の筈だったが、キリトもユイも、そして、リュウキも何処か暖かかった。当然ながら、リーファは更に困惑するのだった。
〜央都アルン〜
場面は、アルンについた時系列に戻る。ログアウトを宿屋でしようとした一行は、とりあえずそこを目指していた。
「あ、そう言えばさ? 金銭的には大丈夫なの? お2人さんは?」
リーファは、あの時の事を思い出しながらそう聞いていた。この2人は、かなりの大金をサクヤとアリシャ、シルフとケットシー達に渡したのだ。あれだけの金額をホイホイと出せる筈もないだろう、思ったリーファは、今の金銭状況、言わなくても判っていた。
「……完全な金欠だな。素寒貧だ」
「同じく」
2人ともが手を挙げてそう言っていた。それを見て、聞いたリーファは、呆れたように声をあげる。
「……はぁ、イイカッコしてサクヤ達に全財産渡したりするからよ?宿代くらいとっときなさいって」
そう言われても
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