暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第135話 魔の手
[5/10]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
い空間だった。真っ白、それ以外に表現しようがない。ただ、光に包まれて真っ白になった、と言う様な表現ではなくただただ、無機質な場所だった。色と言う理念が存在しないのだろうか。そして、その場所に青い光が現れた。
その場所にやってきたのは。
「ふふ、ティターニアの妹君がここへと来てくれる日が来るとはねぇ……」
「あ、貴方……。須郷さんなの?」
「ふふふ、ここでは妖精王オベイロンだよ。ティターニア・レイ」
……そのアバターの姿は須郷のものではない。が、この嫌悪感は間違いなく現実世界での彼そのものだ。
「……判ったから、変な呼び方は止めて。……須郷さん」
「ははぁ、連れないねぇ……、本当に、ティターニアとそっくりだよ。……彼女もそうやって言っていたよ。興醒めになるように、ね。……この世界での頂点である妖精王と妖精女王だと言うのにね。流石は妹、と言った所だろうか。妖精女王の傍らに寄り添う光か。ふふふ……楽しみが増えそうだよ。」
須郷事、オベイロンは笑いながらそう言っていた。
何より、自分の事を《レイ》と呼んで欲しくなかった。そして、その笑顔の一つ一つが生理的に嫌悪感を誘う……が、今はそれらを必死にレイナは我慢した。
「それで、お姉ちゃんは……? 貴方が仮想世界で監禁してるんでしょ……?」
「監禁、とは失礼だねぇ、レイ。明日奈は僕の伴侶なんだよ? そしてこの世界は僕の世界。……この世界の神とも言える存在なのさ。なら、この世界にいたとしても不思議じゃないじゃないか」
「……それがお姉ちゃんの意思だとは思わないし、思えない。……貴方がしていることはただの監禁。……卑劣な犯罪だよ」
「ふふふ、いずれ……望むようになるのさ。彼女からね。……その時のアスナを見て困惑した君を見るのも楽しみの1つだったんだが……、まぁ良いだろう」
「……どういう事?」
レイナは、表情をこわばらせて聞いた。その話………すごく気になったからだ。かつて、聞いた事がある。そんな気がしたから。
オベイロンは両手を広げて答えた。
「ふふ、世間一般の連中は何一つ判っていない事なのさ。見てみるがいい」
オベイロンは、手を掲げた。すると、白い壁に映像が映し出された。
その世界の空には、たくさんの数の何かが飛んでいて……、夜空を埋め尽くしていた。神々しい光、幻想的な光を生み出しながら……。
「これ……確か……」
レイナには見覚えがあった。当然だろう、SAOに続くもう1つのソフト、VRMMOなのだから。あれだけの事件があったと言うのに、ユーザーからの強い要望もあり、生まれたのがこのソフト。
「そう、アルヴヘイム・オンライン。ALOと呼ばれる世界だよ。そして、僕たちがいるのは、その世界の中心に位置する世界樹。……
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ