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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第133話 再戦の誓い
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リシゃも拳を突き上げながら。


「すごーい! ナイスファイトだヨ!」


 そう称賛を送った。2人のすれが合図となり、全体の盛大な拍手へと変わる。
『ブラヴォー!』『すげーーよ! すげぇぇよ! お前らっ!!』などと叫ぶは騒ぐはのドンチャン騒ぎ。

 それは、敵側であるサラマンダー達も例外ではなく、まるで伝染したかの様に、自分たちが持っている槍を天に掲げる者、脱帽する者、盛大に声を上げる者がいた。

 将軍、指揮官と副官が討たれた事で、心中穏やかじゃないだろうな、と思っていたリーファだったが、それは取り越し苦労だったようだ。

「わぁ……」
「……男って、こうよね。……ふふ、バカっぽい」

 リーファとリタは思わず笑みを浮かべていた。リタは相変わらずの物言いだったが、それでも今日一番とも言える笑顔。今までのサラマンダー側からの仕打ちを考えたら、敵であり、略奪者。
 そして、今回は領主サクヤを狙った憎むべき敵、としてしか見てなかった。だけど、そんな彼らも同じALOのプレイヤーだった。敵も味方も皆の心を揺さぶる程に、彼ら……キリト・ドラゴ・ユージーン・ジェイドの2対2が素晴らしかった、と言う事だろうか。

 不思議な感動につつまれる。リーファは、必死に両手を叩き、何処か呆れた様な顔もしているリタも、ゆっくりとだが拍手を贈っていた。ユイも笑顔で、キリト達の方へと飛んでいった。



「ったく、お前、オレ事吹っ飛ばすつもりだったのか?」
「お前なら大丈夫な気がしたんだ」
「……絶対考えなしだっただろ……?」
「良いじゃないか。魔法と剣の融合。魔法剣の様で見栄えが良かったぞ?」
「お? 確かに、オレもそれ思った! 《メテオブレイド!!!》 って感じだろっ!?」
「……………………ああ、そうだな」
「って、冷めた目で見るなよ!!」

 その素晴らしい戦いを生み出してくれた2人の強者は、事もあろうに、そんな当事者だと言う事も忘れた様に、馬鹿な話をしながら笑っていたのだった。





 その後、キリトとドラゴは蘇生魔法を頼んだ。
 恐らくはサラマンダー側から来るだろうか、と思っていたのだがここで名乗りを上げたのはシルフのサクヤだった。襲われた事実もあるのだが、素晴らしい戦いを見せてもらった事の方が大きかった様だ。
 敗者であっても、あれだけの戦いだ、敬意を示さなければならないだろう。


 詠唱文サクヤは唱えた後、両手から青い光が迸る。その光は、徐々に広がって行き、ユージーン・ジェイドの身体を包み込んだ。すると、赤い炎となっていた身体が徐々に身体を取り戻していく。そして、完全に人の姿に戻った後、一際眩い先行を発し、魔方陣が消滅した。

 ユージーンは、ゆっくりと肩を振り動かすと。


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