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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第133話 再戦の誓い
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、どごぉぉぉぉっ!と言う凄まじい爆音。まるで、25tトラックが猛スピードで衝突したかの様な凄まじい爆音が発生し、空気もその魔法の威力で弾けとんだ。

 片方は、2つに割かれ、片方は相殺したのか、爆発を起こし粉々になった。それを、見た2人は一瞬だが、油断した。いや、油断と言う程のものではない。僅かな気の緩み、巨大な攻撃を防いだ事で生まれる微かな安堵感。まだ、敵は生きている筈だから、完全に気を緩めたわけではない。

 ……が、そんなか細い一瞬の隙が勝敗を決する。

 割れた隕石の間から。爆散した隕石の後ろから。

 2人の男が飛び出したのだ。

 キリトが構えるのは、2つの剣。リーファから借りた剣を合わせた二刀流。

 太陽にも負けない程の閃光の輝きとなって、ユージーンの身体に突き立てたのだ。

“どすぅぅぅ!!”

 2本の剣は、ユージーンの胴体を貫きながら落下する。まるで、その軌道は先ほどの隕石、流星を彷彿させる物だった。


 ドラゴは、爆散した隕石の背後から、瞬時に距離を縮めた。ジェイドとの距離は、もうほぼゼロ距離。そこから、自身の持つ剣をキリト同様に突き立てたのだ。

「「がぁぁぁぁぁ!!!」」

 殆ど同時に、断末魔の悲鳴が上がり、そしてそのHPはみるみる内に減少していく。この戦いで一番のクリーンヒットであり、大ダメージだ。ジェイドは、ダメージを受けながらも、武器交換を行い、槍を取り出そうとしているが、この極限の状態であり、彼の戦闘スタイルは基本的に魔法が多い。……近接戦闘で、そして一瞬にして強攻撃を受けた状態で上手くスキルを発動させる事はやはり難しいらしく、そのまま吹き飛んで地面に落下してゆく。

 だが、主に近接を主としてきたユージーンは違う。

 その圧倒的な体幹。
 重装備も苦にならない程筋力値をあげているのだろうか、キリトの落下する流星の如き突きを受けながらも。

「がああああああ!!」

 猛者に相応しい雄叫びを上げながら右手でキリトの顔面を鷲掴みにして抗う。そして、その一瞬の隙をつき。

「ぬおおおっ!!」

 爆炎の魔法を駆使して、キリトを吹き飛ばした。

「お前が落ちろぉぉ!!」

 身体の体を入れ替えようと、飛翔しようとしたその瞬間。

「……っ!!!??」

 ユージーンは凄まじい殺気を感じた。それは、キリトの方からだけではなく……下から。

「忘れるな。これは、2対2だ」

 ドラゴは、ジェイドに突きをしながらも、魔法詠唱をしていたのだ。




「っ!?(こ、この状態で……!?)」

 ジェイドは炎になる刹那の瞬間、……はっきりと見た。自身に全力で攻撃をしながらも、あの詠唱文の螺旋が流れているのが。

 それは、
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