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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第132話 最強の剣と魔
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いでドラゴのHPより先にアイツのマナが尽きる様な事は無いわ。アイツが近接でも戦えるっていうのは、槍じゃなく、そう言う理屈だったのね……」
「そ、そんな、無茶苦茶な!」

 リーファは、アリシャとリタのその効果の説明を聞いて思わずそう抗議の様に言ってしまっていた。つまり、ユージーンの剣は防御不能、弾き防御(パリィ)で防ぐ事も出来ない。全ての攻撃を見切り、躱さなければならないのだ。……が、この高速近接戦闘において、そんなのは殆ど不可能だ。

 そして、リタが言う効果があるあの杖。

 魔法と言うのは、詠唱に時間を掛ける。その詠唱時間は、基本的には無防備であり、大きなリスクを孕む。故に魔法使いは近接では戦えないとされている。そして、そのリスクに応じて、それ相応の魔法を放つ事が出来るのだ。

 火力を考えたら、接近戦を主とする戦士達よりも高い事もあるダメージディーラーともなる事が出来る。一言で言えば、リスクを伴い、強大な魔法を放つ事が出来るのが魔法使いの詠唱時間と魔法。

 ……が、あの杖はそのリスクの部分だけを全て無しにしてしまっている。剣での攻撃で言うならば、弱攻撃しかしてないのに、当たれば全てが高威力となってしまうも同じだ。


「……あの馬鹿、いきなり現れといて、負けるんじゃないわよっ……!」
「キリト君……っ」

 圧倒的不利な状況での戦い。でも、二人を見守る事しか出来ないのだ。信じて、見守る事しか……。









「ほう……ジェイドの攻撃を受けて生きてる。お前と言い、あの男と言い、驚いたぞ?」
「戦闘中に、よそ見とは余裕だな! ……って、それよりなんなんだよ! 今のは! 防御してるのに、無茶苦茶な攻撃をしやがって!」

 キリトは、お返しだ!と言わんばかりに剣を叩きつける。ドラゴの方も心配だったが、今は余裕はこちらには無い。……ユージーンは、武器の性能に負ぶさっているだけの戦士ではない様だ。
 鍛え上げ、研ぎ澄まさしたその反射神経は、キリトの剣を受け流し、即座に反撃に転じる。

 キリトには、攻撃を防御する事が出来ないから、避け無ければならない。高速で迫り来る刃を剣防御無しでよけ切るのはあの世界でも体験した事の無い高難易度クエストであり、キリトの身体には赤いダメージエフェクトを幾つ受けてしまっていた。

「ぐぅっ……効くな……、おい、もう30秒は経ってるんじゃないかよ!」

 喚きをあげるキリトにユージーンは、不敵に笑う。

「悪いな、やっぱり斬りたくなった。……貴様の首を取るまでに変更だ。貴様の首を取った後、あの秘密兵器とやらの首も貰おう。ジェイドが始末をしてなければ、だがな?」
「この野郎……、絶対に泣かせてやる!」

 圧倒的な不利な中でも、キリトは怯まず
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