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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第132話 最強の剣と魔
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その蜃気楼は形を成した。

 そのまま、キリトの身体に激突する。

 ずがあぁぁぁぁんっ!!!! と言う凄まじい爆音が響き、キリトは、近くに無数にある高台に激突した。

「なにっ……!?」
「やれやれ、向こうはお熱いですねー……、ですが、我々も参りましょうか?」
「……っ、ああ!」

 ドラゴは、横でいたキリトが飛ばされたのを視て驚きを隠せなかった。その瞬間の一瞬の隙。……が、ジェイドは攻撃を仕掛けなかった。気をそらしたのはドラゴの方であり、不注意なのだが……、それを望まなかったのだろうか?ドラゴは、宙を蹴り ジェイドとの距離を詰めた。
 そして剣を振るうが、ジェイドもその軌道を見切り、槍の刃の部分で攻撃を受け止めた。

「……さっきの間に、2回は殺られた気がしたよ」
「おやおや、初対面で随分と評価してくれているようですが……、貴方も只者ではないでしょう?……私の眼は誤魔化せません」

 目つきを更に鋭くさせるジェイド。
 鍔迫り合いの最中、キリトもどうやら、全損はしておらず持ち直した様だ。軽く笑うと、ドラゴは目の前の男に集中した。力を加え、鍔迫り合いを制すると。

「ふんっ!!」

 剣を胴の部分を狙って薙いだ。が、十分なタイミングで槍で払い落とした。

「魔法使いが使用する体技じゃないな」
「まぁ私がそう名乗った訳ではありませんので。……ですが、こういった事もできますよ」

 ジェイドは一瞬の内に、槍から杖を取り出し、そして詠唱をする……のがスタンダードな魔法使いだ。

 だが。

「……なっ!?」

 杖を振るった直後に、拳大程の炎の玉が飛び出した。正確にドラゴの身体を狙って飛んできて……。

 ずごぉぉぉぉぉっ!!! と、先ほどの衝撃音に負けないほどの爆発音と共に、炎が猛り狂った。







「魔剣グラムのエキストラ効果《エセリアルシフト》。それに……アイツ、の方は、《聖杖ニルヴァーナ》……」
「な、何?それって……。」

 サクヤの呟きに、リーファは聞いた。あの二人がああも簡単に攻撃を直撃したのに驚いたが、それ以上に驚いたのはさっきの2つの現象。ユージーンの剣は、キリトの剣を透過し、ジェイドの杖は無詠唱で魔法を発動させた、……それも攻撃力も十分に備わった魔法だ。そのリーファの疑問にアリシャとリタが答える。

「魔剣グラムは、剣や盾で受けようとしても、非実体化して、すり抜けてくる。……それがエキストラ効果だヨ!」
「あのニルヴァーナのエキストラ効果は《マジック・リコード》、その杖の使い方は、魔法を放つ為だけじゃなく、杖そのものに、魔法を記憶させる事が出来る伝説級武器(レジェンダリー・ウェポン)。……おまけに、マナの消費は最小魔法程のものだから、この戦
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