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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第132話 最強の剣と魔
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タが目指していたスタイルであり、戦闘能力を考えれば、或いはリタも凌駕するほどの者。
つまりは、サラマンダーの
大魔法使い
(
マギステル・マギ
)
だと言う事。
「……サラマンダー領主《モーティマー》の弟ユージーン、その上領主の懐刀と呼ばれるジェイドか。武においてはユージーン将軍、そして魔に関してはジェイド、領主である兄モーティマーは知。サラマンダー三大トップの内の2人がここに揃うなど……と言う事は……つまり……」
「全プレイヤー最強の3人中2人が手をタッグを組んだ、って事……?」
リーファの言葉に頷くサクヤ。リタも忙しなく、指先を噛んでいた。そして、勿論ケットシー側のアリシャも呆然としていた。
「これは、もう 完全に無事で、家に帰れる気がしなくなってきたヨ……」
そう、呟きながら。
キリトとドラゴはゆっくりと空中へと飛び上がる。それに続いて、ユージーンとジェイドも翅を広げ飛んだ。
「……良いのか? 片方は魔法使いの様だが?」
「お気遣いなく。私はどちらでもいけますので……ね?」
メガネをくいっと指で持ち上げると、不敵に笑みをみせた。それは、キリト同様、絶対の自信で満ちている様だ。そして、杖を持っていた手には槍……どちらかと言えば、ロングソードに分類される位の大きさの槍を持っていた。
「
武器交換
(
クイック・チェンジ
)
……」
キリトは、それを見て呟いた。
あの世界では、同じ種類の武器であれば、直前に装備していたものと同じものを装備出来る、と言うスキルだった。……が、ジェイドは操作した様な素振りはみせていない。
何らかの上位スキルなのだと解釈した。……おまけに、武器の種類も変わっているのだから。
そして、相手のスキルを考えるのはもう、やめた。
2対2と言う構図となっている様だが、1人が1人を相手にするマンツーマン。ユージーンをキリトが、ジェイドをドラゴが相手にする事になる様だ。
空中で対峙する4人は、互いの力量を測るがごとくにらみ合い、硬直さえしていた。が、それは直ぐに破られる。
強い風が上空高くに吹き荒び、大きな雲を流して太陽の光が差し掛かった。強い日差しが、キリトの目に当たり、眩んだその瞬間、
予備動作無し
(
ノーモーション
)
、でユージーンが動いたのだ。
「ぬぅん!!」
赤く巨大な剣は正確にキリトの首筋を狙う、が、キリトもその軌道は正確に読んでおり、無駄のない動作で剣で受け止めよう、そしてカウンターを叩きつけようとしたその時。
「なっ……!?」
キリトに向かって振り下ろされた赤い剣は黒い剣に衝突するその瞬間、キリトの刀身を透過したのだ。まるで、陽炎、蜃気楼の類か?と一瞬思ったのだが、その次の瞬間には、
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