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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第132話 最強の剣と魔
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い存在だ」

 キリトの言葉に、思わず軽く吹いてしまうユージーン。この時が初めて表情が変わった様だ。

「くくく……、確かに いたようだ。……が、2種族の秘密兵器、最終兵器 とはデカくでたものだ。それで何の証明となる? ……妙な身成をしているが、お前同様大した装備もない。貴様らの事など、にわかに信じるわけにはいかないな。……が」

 ユージーンは、突然せに手を回すと、巨大な両刃直剣を音高く抜き去る。黒い赤に輝く刀身に絡み合う二匹の龍の象嵌が見て取れる。

「オレの攻撃を30秒耐え切ったら、貴様を大使として信じてやろう。……なんなら、秘密兵器、とやらを合わせて2対1でも構わんぞ?」
「随分と気前がいい案だ、が。オレとこの男……2人同時で、本当に良いのか?」

 キリトの絶対的な自信を見たユージーン。

 今回は、ただのハッタリとは思えない。
 
 そう信じられる程のモノを、黒い瞳の奥で黒い炎となって灯っている様だった。

「ほう……、ならこちらも2対2と行こうか。……ジェイド!」

 ユージーンは、首を捻り、後方に待機している部隊に向かって再び野太い声を上げた。

「おやおや、私ですか?将軍」
「ああ、この男は秘密兵器、らしいからな。ならばそれ相応の者を連れねば失礼、だろう?」
「やれやれ、お戯れが過ぎると思うのですが……、ご指名とあらば仕方ありませんね」

 ジェイドと呼ばれる男は、ゲームの世界だというのに、メガネを掻けている様だ。この世界は脳でプレイするものだから、基本的には視力等の五感は全く問題ない。……稀にFNC、フルダイヴ不適合と言う場合は存在するが、その場合は、まずゲーム内のアイテムで改善出来る様なものではない。脳の信号のやり取り、脳とフルダイヴマシンの間に生じる接続障害の為、改善される筈もないのだ。




「……まずいな」
「え……?」

 そんな時だ。サクヤがこの緊迫した空気の中で低く囁いた。

「あのサラマンダーの両手剣、伝説級武器(レジェンダリー・ウェポン)の紹介サイトで見た事がある。《魔剣グラム》……それに、あの男も名をいっていた。……間違いない、あの男が《ユージーン将軍》だろう。……知っているか?」
「名前、くらいは……」
「ちぃ……、それだけじゃない。あのひょろメガネ、《ジェイド》……間違いない、サラマンダーの中でも随一の魔法の使い手よ。……直接見たわけじゃないけど、聞いた話じゃ、魔法使いなのに、近接でも遠距離でもどこからでも戦える魔法使い」
「っ……」

 サクヤの言うユージーンだけでなく、リタが言っていたジェイドと言う名にもリーファは聞き覚えがあった。リタの様に数多の魔法を使いこなせるわけではないが、近接、遠距離の両方、どこででも戦える魔法使い。リ
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