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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第132話 最強の剣と魔
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色の短髪を剣山の様に逆立てており、その目つきは正に獅子が獲物を見定める様な鋭い眼光、鎧で身体の正確な輪郭は判らないのだが、その下には逞しい筋肉の鎧で包まれていると判る。その頑丈な身体に加え、恐らくは超レア装備であろう鎧と巨大な剣を携えていた。
そして、その口がゆっくりと開いてよく通る太い声がながれた。
「――……スプリガンがこんなところで何をしている。……どちらにせよ、殺すことには変わりないが、その度胸に免じて話だけは聞いてやろう」
並みの覚悟であれば、対峙するだけで、立ちすくんでしまうかの様な眼光だったが、キリトも臆する事無く、大声で答えた。
「オレの名はキリト。スプリガン=ウンディーネ同盟の大使だ。……この場を襲うからには、我々四種族との全面戦争を望む、と解釈していいんだな?」
――……成る程な。
この時、まだ上空高くにいたドラゴは、キリトの考え、博打だと言っていた意味を理解した。傍から聞けば、ハッタリも良いところだろう。
……だが、100%に近いハッタリでも、99.9999999……%、100とはなりえない。
事実だと言う事を証明出来ないと同時に、虚実だという事を証明出来ないからだ。……本来は、この会議は極秘であり、伝わっている筈もない。が、何故かこのスプリガンのキリトは知っていて、しかも止めに入った。その事実だけでも、彼らの思考にくい込むのは間違い無いだろう。
戦いは避けられないかもしれないが。
(……一騎打ちに持ち込める可能性はあるな。それに、あの男は好戦的だ)
ドラゴは、ユージーンの姿を見てそう思い……、そして自身は、キリトの言う合図をただ待っていた。
「……ふん、護衛の1人もいない貴様がその大使だと言うのか?」
「ふ……、本当にそう思うか?」
「なに……?」
キリトが不敵に笑うと、ゆっくりと手を上げた。その仕草を見て、まさかこの場にスプリガンとウンディーネの軍団が現れるのか?と、皆がざわつきながら周囲に目を凝らしたがその影1つさえ見えない。
「……護衛がいる、と言うのはハッタリか? 大使だ、と言う事同様に」
ユージーンは表情を変えずに、ただ鋭い眼光でキリトを睨みつけていた。……が、それをキリトは軽く受け流す。
「注意力が足りないぞ。サラマンダーの猛者よ」
「なに……!?」
キリトがそう言った瞬間、キリトの背後にまるで、白い雷に似た閃光が迸った。周囲もそれを目の当たりにし、一気にざわめく。閃光と共に、突風も生まれ、それらが顔面を叩き、視界を遮る。
……風が止み、先を見た所で、一人の男が加わっていた。
「……護衛、とは言えないな。我ら ウンディーネとスプリガンの秘密兵器、
最終兵器
(
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