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どうやら俺は主人公を殺したらしい
原作介入前
二話、色々あってエクソシストになってました。
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「おい、お前は私を無視するのが趣味なのか?」
「はいはい、さーせんさーせんっ」
「フン、全く、昔から変わらないなお前は」

 え……、なんかラブコメの波動を感じるよ、これは期待しても良いのかな。

「やっぱり、お前は私の幼馴染だよ」
「デスヨネー」

 うん、とても爽やかな笑顔ありがとう!
 俺は少しだけガックリとうな垂れたが、別段気にしてはいない。それに恋愛なんて興味ないし……興味ないし…………ぐすん。
 俺は目にゴミが入ったのか、目に一筋涙が滴るのを感じた。
 それを周りにいる奴らに見せまいと、自分が使った食器をそそくさと片付け、皆共同の大所へいざなう。
 その過程でゼノヴィアさんに何か言われた気がするが、もう良いです。勘弁してください。
 俺もこの後用事があるので、とだけ言い残し、すでに、食器を片付け終えた俺は、タッと教会内にある自室へ急いだ。



 俺は自分の部屋へと続く、廊下をゆっくりと突き進む。
 先ほど、ゼノヴィアさんには用事があるとは言っていてはいたが、それは本当のことであり、俺にとっても大事な仕事がある。
 そう、明日から原作介入だ。……明日から原作介入だ。
 おそらく今原作の進み具合は二巻である木場祐斗が、聖剣に対して何らかの恨みとかどうたら、こうたら……になる前の状況のはず。
 それと並行して俺は、堕天使幹部コカビエルを黒幕とした、俺たち天使側からの聖剣剥奪を機に、日本に行くことになった。
 そして原作通りになるとすれば、俺がそのコカビエルらのいる拠点の視察をした後に、ゼノヴィアさん、イリナさんが来るはずである。だが、俺が存在する時点で原作崩壊といっても過言ではない。てか俺が選んだ転生する際に得た特典のせいで、ある人物はあるものを失っているのだ。
 っとその前に、俺が貰った転生特典というものを確認しよう。

 まず一つは、「天閃の聖剣」である。
 はい、ちょい待て、ここで一つの矛盾が起こるのだ。それは本来の原作では、コカビエルの下っ端となるフリード・セルゼンが、教会から「天閃の聖剣」「夢幻の聖剣」「透明の聖剣」を奪ったことにより、ゼノヴィア達が日本に来る要因となる。
 だが、その聖剣の内にある「天閃の聖剣」は俺を転生させた神により、おそらく事象ごと改変されたのだろう。そのフリードから奪われた聖剣は「天閃の聖剣」ではなく、あの紫藤イリナがもつはずだった「擬態の聖剣」が奪われたことになっている。
 つまり入れ替わったのだ。入れ替わったといっても、まんまではある……が、となると、紫藤イリナがもつべき聖剣は、俺が用いる聖剣である。
 ええ、つまるところ、俺が 彼女の聖剣を奪いました、はい。だが、まあ、彼女は原作同様、ゼノヴィアと一緒、サポート役として来日するのだろう。ただし
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