暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第129話 橋の上の戦争
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 色々と判らない事があるドラゴだったが、リタの魔法もあり、それに自身の無茶な高能力もあり、このルグルー回廊を攻略するのに、さほど苦労は無かった。

 洞窟内では、まだオーク達との戦闘回数が云うにふた桁を軽く越えが問題なし。ここのマップもリタの頭の中に全て入ってると言う事で、問題なく奥へと進む事が出来た。


 そして、約1時間が経過。

「……リタ」
「うん」

 ドラゴは、視線を細くさせていた。そして、リタも頷いた。

 つい先ほどまでは、特に異常は感じられなかったのだが、突如場の空気が一変したのだ。何かがぶつかり合う音、まるで爆発しているかの様な破裂音。洞窟内だからか、響き渡ってきたのだ。

「……ある程度、何人かは他にもいるとは思っていたが、こんな所で戦争でもしてるのか?」

 それは、規模がこれまでとは違った。普通の対モンスター戦ならここまでにはならない。自分の勝手な基準だが、これまで相手にしてきたオークの力量を考えたらそうだろうと思える。

 だから、先で行われているのは対プレイヤー戦なのだと推察をしていた。


「……ま、あそこを通らないとアルンにまで行けないし。進まないわけにはいかないわ」
「ああ。そうだな」

 明らかに異常がある、と判っていても立ち止まってるわけにはいかないだろう。あの先に、世界樹に知らなきゃいけないものが存在するから。




 そして、1ブロック先にある地底湖の橋へとたどり着いた2人。




 その中央では、戦塵が立ち上っていた。

 だが、それだけではない。見えるのは、数人のプレイヤー、そして 恐らくプレイヤーであったであろう炎の残骸が多数。そして……、橋の先にあるルグルー鉱山都市の入り口を守っているかの様にいる巨大な何かがいたのだ。

「……あれは何だ?」

 ドラゴがリタに聞いた。町の前に、その入り口にBOSSが配備されていても別段不思議ではない。それが、世界樹へと向かう為に経由する町であれば尚更だ。RPGでは定番でもあるだろう。

 だが、リタは首を振った。

「わ、判らないわ。こんなトコに邪神級モンスターがでるなんて聞いた事もない……」

 リタも知らない、となると相当なイレギュラーだろうと推察出来た。邪神と言うモンスターの事も気になったドラゴだったが、とりあえず今は先にいるモンスターに集中した。

「……ある時期か、もしくはプレイヤーの数か、キーアイテム・イベントか。……何かがトリガーになって アイツが現れた、と言うわけか」

 そう言うとドラゴは、ゆっくりと剣を引き抜いた。

「ちょっ……、ちょっとまって。あの今吹き飛ばされてる連中、結構高位な魔法使い達よ。魔法部隊の能力があれだけ高いなら、あ
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