暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第129話 橋の上の戦争
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のルグルー回廊には、先ほどドラゴが言ったようなモンスター……アストラル系のモンスターは出ない。……が、それでも雰囲気から、連想させられるのは仕方ない事だった。オークの奇襲を受けもすれば、連想させられ、一気に動揺してしまう。

 それは、……これまでにも、何度も合った事だった。リタにとっての黒歴史である。

 それが、1人の時だったから良かったが、今回はもう1人いるから。

(ぅ……か、考えない様に無心でって思ってたのに……。へ、変に意識しちゃったじゃないっ……!)

 リタは、ドラゴの方を軽く睨んでいた。やや、半泣き状態になって。

「む……、1体、いや、3体だな」

 ドラゴが、視線を奥の更に奥へと集中させた。そこに揺らめく影を捉えたのだ。

「ひぃっ!?」

 リタは、思わず声を漏らしてしまったが、どうやら、ドラゴには聞こえていなかったようで、先にいるオーク達の方に集中している様だ。

「まぁ、問題ない相手だが、囲まれても面倒だ。さっさと倒すぞ?」
「うぇ? あ、う……え、ええ。」
「それじゃ、今回は接近戦と行くか。……流石に場所が狭いから、魔法よりはこっちの方が良い」

 ドラゴは、刀を取り出して攻めた。これは、NPCショップで購入した剣。元々、ドラゴは刀身が長い剣。色々なゲームで登場する、日本刀の形状、《政宗》《村雨》等の武器が好みだったから。

 ドラゴは、剣を構えて攻撃をしようとした時。

「……アンタ達ぃぃぃ」

 リタが何やら震えてる様だ。
 何か怒ってるのか?と疑問に思ったドラゴは、リタの方を向いた。リタの周囲には、無数の文字が踊っており、それらが1つ1つが更に色濃く光輝く。魔法の詠唱に入っているのは判ったが……。

(……何処となく殺気を感じるな。凄まじい)

 ……リタの背景に詠唱文だけでなく、炎も見えているかの様だった。魔法よりも接近戦主体が有利、と思っていたのだが、あっさりと覆される。

 その後は、まさに怒濤の魔法連発。まるで、戦争か?と思える様な強大な炎。そして、ルグルー回廊、洞窟を利用した土の魔法。炎と土の魔法で、相手(複数)の動きを止めつつ、本家である風の魔法、風の刃をも放つリタ。


 正直、あれはあれで、結構なものだと思えるのはドラゴだった。
 全ては自力であの域にまで達しているから、自分の魔法、《根源元素》に比べたらチートだとは思わない。思わないからこそ、素直に凄いと感じていた。最後の風の刃でモンスター達のHPが全て消し飛び、その身体が炎に包まれているのに、更に追撃の炎を当てるリタ。

 まさに、《鬼》である。



「ふぅーっ、ふぅーーっ!!」
「……落ち着け。」
「落ち着いてるわよ!」
「……はぁ、そうは見えないんだがな
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